
こんなときどうする? 採血・注射・輸液の困難ケース攻略法
記事数:10
何年経っても看護師がニガテとするのが採血・注射・輸液の手技。その理由は、子どもから高齢者まで、さまざまな状態の患者さんに対応しなければならず、うまくできなかった体験を多くの人が持っているからではないでしょうか。
このようなケースに対する不安を解消するため、困難ケースへの攻略法を解説します。
記事数:10
何年経っても看護師がニガテとするのが採血・注射・輸液の手技。その理由は、子どもから高齢者まで、さまざまな状態の患者さんに対応しなければならず、うまくできなかった体験を多くの人が持っているからではないでしょうか。
このようなケースに対する不安を解消するため、困難ケースへの攻略法を解説します。
10件/10件
攻略法1:まずはルートの状態をチェック 点滴の落ち方が急に早くなったり、止まったりなど、滴下数の変化が起こることがあります。手の角度や高さ、肘の曲げ伸ばしなど患者さんの体位によっても滴下速度は変わるので、患者さんが気付いた場合は報告してもらうように、あらかじめ説明しておき
攻略法1:患者さんには手技の説明をしっかりとする 針を扱う行為は危険を伴うため、治療への理解と協力を求めて安全に行うように心がけます。子どもの発達度や理解度、認知症患者さんの理解度に応じて、わかりやすい言葉で説明することが必要です。このときに「痛くないよ」と不安を軽減させ
攻略法:採血を中止して患部を温める 速やかに針を抜き、十分に圧迫止血して、別の部位で処置を行います。 処置終了後に起こった皮下出血では、原則的に患部を温め、吸収を促します。皮下出血自体は自然に吸収されて消えていくので心配のないことを患者さんに伝えましょう。患者さん
攻略法1:不要な輸液を避ける、輸液を行う時間を考慮する 認知症やせん妄を起こしやすい患者さん、あるいは体動の多い子どもの場合、ルートを自己抜去してしまうことがあり、注意が必要です。基本的には不要な輸液は避けます。自己抜去のリスクの高い患者さんに輸液の必要がある場合は、昼間
攻略法1:倒れても安全な環境をつくる 極度に緊張すると、血管迷走神経反射によって血圧低下、徐脈、失神・意識消失などを起こしやすく、大変危険です。万一、倒れた場合は、すぐに人を呼びましょう。 事前の確認事項として、以前に採血などで針を刺したことで具合が悪くなった経験
攻略法1:事前に使用している薬剤や体質の確認を行う 注射や輸液の処置を行う前の確認事項として、出血傾向があるのかを尋ねます。血液の凝固機能や止血機能に障害がある、ワーファリンなどの抗凝固薬やアスピリン、血小板機能に影響を及ぼす消炎鎮痛剤を服用中、あるいは化学療法を継続して
心得1 基本と原則はやっぱり大切! どんなに難しいケースでも、手技はやはり基本と原則に忠実に行うことに尽きます。例えば、解剖生理学を頭に入れておくことは、基本中の基本。上手な人ほど頭の中で血管や神経の走行をイメージして、指先の感覚を研ぎ澄ませて血管を探しています。また、手
攻略法1:血管の脇から穿刺する 太くてしっかりと浮き出て穿刺しやすそうな血管なのに、針を刺そうとするとプリンッと横に逃げてしまうことがあります。その原因の1つとして、筋肉量が減少し、脂肪や軟部組織と一緒に血管が動きやすくなることが考えられます。このような場合、皮膚ごと血管
攻略法1:新しい駆血帯は前処理をしておく 駆血帯の素材には、ゴムバンドやベルクロタイプなどさまざまな種類がありますが、チューブ状のアメゴム製タイプの場合、新品ほどツルッと滑って外れやすいことがあります。使用前にアルコールで表面を拭く、よく伸ばすなどの処置を行っておくと、外
攻略法1:解剖生理を理解し、触って探る このようなケースに対応するには、基本となるのが解剖生理学をしっかりと理解しておくことです。 まずは、血管が太くて安定した血量のある「橈側皮静脈」「尺側皮静脈」「肘正中皮静脈」を狙うのがよいですが、注射部位周辺の皮膚の下の血管や神経の