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【連載】こんなときどうする? 採血・注射・輸液の困難ケース攻略法

患者さんの自己抜去、どうリスクを回避する?

  • 公開日: 2025/7/21

攻略法1:不要な輸液を避ける、輸液を行う時間を考慮する

 認知症やせん妄を起こしやすい患者さん、あるいは体動の多い子どもの場合、ルートを自己抜去してしまうことがあり、注意が必要です。基本的には不要な輸液は避けます。自己抜去のリスクの高い患者さんに輸液の必要がある場合は、昼間の人の手が多い時間に輸液を行い、人手が少なくなる夜間は医師と相談して内服薬や注射に変えるなどの工夫をします。

攻略法2:自己抜去の原因を精査し解消する

 自己抜去の原因を探ると、ルートが動きを邪魔していたり、刺入部位が痒かったりといったことがあるので、よく観察し対処します。刺入部に問題がない場合は、患者さんの視界にルートが入らないように、包帯を巻く、着衣の襟元から袖の中を通すなどの工夫が必要です。

Column もしも抜去してしまったら……
 まずは出血を確認し、出血がみられたら止血します。さらに薬液の漏出は周辺組織の障害の原因にもなるので、注意深く観察します。すでに投与できている量、漏れた量などの状況を確認して報告し、必要な処置を施します。


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