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【連載】こんなときどうする? 採血・注射・輸液の困難ケース攻略法

患者さんが緊張しているよう。気を付けることは?

  • 公開日: 2025/7/17

攻略法1:倒れても安全な環境をつくる

 極度に緊張すると、血管迷走神経反射によって血圧低下、徐脈、失神・意識消失などを起こしやすく、大変危険です。万一、倒れた場合は、すぐに人を呼びましょう。

 事前の確認事項として、以前に採血などで針を刺したことで具合が悪くなった経験はあるか、倒れた経験があるか、いつもベッドに横になって採血しているかを聴き取り、当てはまる場合はベッドに横になってもらって処置を行うほうが安全です。

 具合が悪くなった経験がある患者さんに採血や輸液を実施する際には、なにか起こったときにすぐに対処できるよう、他のスタッフにも声をかけておくとよいでしょう。

 また、意識消失などで倒れるときは、たいてい後ろへ倒れることから、患者さんが緊張していることを感じたら、背もたれのある椅子に座ってもらうのもよいでしょう。

攻略法2:患者さんをリラックスさせる声かけを

 緊張が続いていると筋肉が締まって刺入が困難になります。患者さんの気分をほぐしてリラックスさせるために、何気ない会話を心がけて、落ち着くのを待ちましょう。「溜息」をついてもらうのも効果的で、「はぁ~」と息を吐くことで体の力がほどよく抜けるようです。


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