【連載】こんなときどうする? 採血・注射・輸液の困難ケース攻略法
【採血・注射・輸液】出血傾向がある患者さんはどんなことに気をつけるとよい?
- 公開日: 2025/7/14
攻略法1:事前に使用している薬剤や体質の確認を行う
注射や輸液の処置を行う前の確認事項として、出血傾向があるのかを尋ねます。血液の凝固機能や止血機能に障害がある、ワーファリンなどの抗凝固薬やアスピリン、血小板機能に影響を及ぼす消炎鎮痛剤を服用中、あるいは化学療法を継続して行っているために血小板数が低下しているなど、抗凝固薬・抗血小板薬の内服中や化学療法の継続中の患者さんは要注意です。
攻略法2:止血を十分に行う
これらの患者さんには、針を抜いた後の止血を十分に行います。目安として5分程度、圧迫止血をします。使い捨ての止血帯を活用することもあります。
また、見た目には止血できていても、体を動かすと再び出血することもあります。確実に止血できているかを確認してから、患者さんを帰すようにしましょう。
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