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【連載】こんなときどうする? 採血・注射・輸液の困難ケース攻略法

穿刺を嫌がる患者さん、どう対応する?

  • 公開日: 2025/8/1

攻略法1:患者さんには手技の説明をしっかりとする

 針を扱う行為は危険を伴うため、治療への理解と協力を求めて安全に行うように心がけます。子どもの発達度や理解度、認知症患者さんの理解度に応じて、わかりやすい言葉で説明することが必要です。このときに「痛くないよ」と不安を軽減させるために嘘を言ってはいけません。医療に対する不信感を芽生えさせるきっかけにもなってしまうので、「痛い」行為であることは率直に伝えます。例えば「チクッと痛いよ、でもすぐ終わるから大丈夫。腕を動かさないでね」と説明しましょう。

攻略法2:体動に備えて2人で行う

 嫌がって逃げようとするような患者さんの場合、看護師1人で行うのは危険なので、必ずほかの看護師の協力を求めて行います。患者さんは嫌がると腕を引こうとするので、2人で行うときは、1人は患者さんの後ろに立って腕を動かないように固定します。

攻略法3:何度もやり直しはしない

 何度もやり直しをされると患者さんも穿刺について不安や嫌な印象をもってしまい、次の機会のときに穿刺を嫌がることに繋がる可能性があります。

 穿刺のやり直しは2回くらいまでをルールとし、それ以上のやり直しが必要な場合は、積極的に他の看護師に交替してもらうなど、手を替えましょう。穿刺を行う看護師も患者さんも互いに緊張をほぐすきっかけになり、看護師が替わることでスムーズに行える場合もあります。


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