1. トップ
  2. 看護記事
  3. 医療・看護技術から探す
  4. 採血
  5. 【採血・輸液】駆血帯の上手な巻き方・強さ(圧)・時間

【連載】採血・注射・輸液の困難ケースを攻略!

【採血・輸液】駆血帯の上手な巻き方・強さ(圧)・時間

  • 公開日: 2015/2/18

多くの看護師が苦手な「針モノ」の手技。今回は、駆血帯を上手に巻くために知っておきたいことを紹介します。


1 新しい駆血帯は前処理をする

駆血帯の素材にはさまざまな種類がありますが、チューブ状のアメゴム製タイプの場合は、新品ほどツルッと滑って外れやすいので、使用前にアルコールで表面を拭き、よく伸ばしておきましょう。初めて使うときでも外れにくくなります。

2 適切な圧は40mmHg

駆血帯を締める際の適切な圧は、通常40mmHg(動脈の血流を妨げず、静脈の血流を適度に遮ることができる圧)程度です。

駆血帯を巻く前と比較して、腕の肌の色が悪くなった、白っぽくなったら、締め過ぎのサイン。患者さんから「痛い」「しびれる」などの訴えがあるはずです。色に変化がない場合でも、「痛くないですか」と確認するクセをつけましょう。

また、服を着込んだ状態で腕まくりをすると、腕が締め付けられた状態になり、腕まくりを戻した際に出血が激しくなることがあるため、採血の前に服を脱いでもらうなど、安全な採血のために協力を依頼しましょう。

3 駆血時間の目安は2分以内

うっ血を防ぐためにも、駆血時間は2分以内を目安にしましょう。

また、採血の場合は、1分を超えると血液凝固が起こりやすくなり、血液の性状が変化してしまうため、正確なデータが得られなくなるおそれがあります。採血は1分以内に終わらせるようにしましょう。

イメージイラスト

『ナース専科マガジン2013年4月号』より改変利用

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

動脈血採血の看護|目的、部位、手順、検体の取り扱い、看護の注意点

動脈血採血とは  動脈血採血とは、経皮的に橈骨動脈や大腿動脈等を穿刺して、動脈血を採取することをいいます。動脈血採血は基本的に医師が行う手技であり看護師は行ってはいけない行為と思っているかもしれません。しかし、看護師は医師の指示のもと診療の補助として動脈血採血は実施可能であ

2023/12/9

アクセスランキング

1位

心電図でみる心室期外収縮(PVC・VPC)の波形・特徴と

心室期外収縮(PVC・VPC)の心電図の特徴と主な症状・治療などについて解説します。 この記事では、解説の際PVCで統一いたします。 【関連記事】 * 心電図で使う略語・用語...

250751
2位

【血液ガス】血液ガス分析とは?基準値や読み方について

血液ガス分析とは?血液ガスの主な基準値 血液ガス分析とは、血中に溶けている気体(酸素や二酸化炭素など)の量を調べる検査です。主に、PaO2、SaO2、PaCO2、HCO3-、pH, ...

249974
3位

人工呼吸器の看護|設定・モード・アラーム対応まとめ

みんなが苦手な人工呼吸器 多くの人が苦手という人工呼吸器。苦手といっても、仕組みがよくわからない人もいれば、換気モードがわからないという人などさまざまではないでしょうか。ここでは、人工呼...

250017
4位

吸引(口腔・鼻腔)の看護|気管吸引の目的、手順・方法、コ

*2022年12月8日改訂 *2022年6月7日改訂 *2020年3月23日改訂 *2017年8月15日改訂 *2016年11月18日改訂 ▼関連記事 気管切開とは? 気管切開...

250001
5位

SIRS(全身性炎症反応症候群)とは?基準は?

*この記事は2016年7月4日に更新しました。 SIRS(全身性炎症反応症候群)について解説します。 SIRS(全身性炎症反応症候群)とは? SIRS(全身性炎症反応...

250839
6位

採血|コツ、手順・方法、採血後の注意点(内出血、しびれ等

採血とは  採血には、シリンジで血液を採取した後に分注する方法と、針を刺した状態で真空採血管を使用する方法の2種類があります。 採血の準備と手順(シリンジ・真空採血管) 採血時に準備...

250858
7位

心電図の基礎知識、基準値(正常値)・異常値、主な異常波形

*2016年9月1日改訂 *2016年12月19日改訂 *2020年4月24日改訂 *2023年7月11日改訂 心電図の基礎知識 心電図とは  心臓には、自ら電気信...

250061
8位

サチュレーション(SpO2)とは? 基準値・意味は?低下

*2019年3月11日改訂 *2017年7月18日改訂 *2021年8月9日改訂 発熱、喘息、肺炎……etc.多くの患者さんが装着しているパルスオキシメータ。 その測定値である...

249818
9位

第2回 全身麻酔の看護|使用する薬剤の種類、方法、副作用

【関連記事】 *硬膜外麻酔(エピ)の穿刺部位と手順【マンガでわかる看護技術】 *術後痛のアセスメントとは|術後急性期の痛みの特徴とケア *第3回 局所浸潤麻酔|使用する薬剤の種類、実施方...

295949
10位

第2回 小児のバイタルサイン測定|意義・目的、測定方法、

バイタルサイン測定の意義  小児は成人と比べて生理機能が未熟で、外界からの刺激を受けやすく、バイタルサインは変動しやすい状態にあります。また、年齢が低いほど自分の症状や苦痛をうまく表現できません。そ...

309636