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【連載】やさしく学ぶ 大腸がん経口抗がん剤の副作用マネジメント

第3回 経口抗がん剤の特徴と服薬指導ポイントは?

  • 公開日: 2014/4/9
  • 更新日: 2020/10/22

経口抗がん剤は、患者さんにとって利便性の高い剤形ですが、医療従事者の管理が行き届かないところで問題が起こってしまうリスクもあります。このような危険を減らし、患者さんに経口抗がん剤を長く安全に服用してもらうために、第3回では、経口抗がん剤の特徴と服薬指導のポイントをご紹介します。


大腸がんの治療に使われる主な経口抗がん剤は4種類あります

大腸がんで使われる主な経口抗がん剤には、
* テガフール・ウラシル配合剤(ユーエフティ®
* テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(ティーエスワン®
* カペシタビン(ゼローダ®
* レゴラフェニブ(スチバーガ®
の4種類があります。

これらは、いずれも切除不能進行再発大腸がんの治療で使用され、ユーエフティ®とゼローダ®は術後の補助化学療法でも使用されます。

また、大腸がんで使われる経口抗がん剤のうち、スチバーガ®は分子標的治療薬、他の3剤は化学療法剤のフッ化ピリミジン系抗がん剤です。

経口抗がん剤は、飲み忘れ・服用方法の間違い・副作用に注意が必要です

これらの経口抗がん剤は自宅で服用でき、点滴のために長時間拘束されないといったメリットがあります(表1)。その一方で、服薬管理は患者さんやその家族にゆだねられてしまうため、飲み忘れや服用方法の間違いが起こる危険性もあります。きちんと服用しなければ、十分な効果が得られないばかりか、副作用の発現リスクが高まってしまいます。患者さんに正しい服用方法を指導することはとても大切です。

経口抗がん剤は、経口薬だからといって注射薬と比較して、効果が弱かったり副作用が少ないということはなく、注射薬と変わりません。副作用の発見や処置が遅れて副作用が悪化することのないよう、患者さん自身でモニタリングとセルフケアをしてもらうために、注射薬と同等またはそれ以上に支援する必要があります。

経口抗がん剤のメリットと注意点

表1 経口抗がん剤のメリットと注意点


次のページでは「スチバーガ®」を例に経口抗がん剤の服薬指導のポイントを解説します。

経口抗がん剤の服薬指導のポイント-スチバーガ®を例に-

ここでは、スチバーガ®を例にとって服薬指導のポイントを確認していきましょう。 スチバーガ®は1日1回経口投与の錠剤で、1回160mg(40mg×4錠)を食後30分以内に服用し、3週間連日服用/1週間休薬を1サイクルとして、これを繰り返します(図1)。なお、患者さんの状態によっては適宜減量して投与されます。

スチバーガ®の服用スケジュール説明図

図1 スチバーガ®の服用スケジュール

スチバーガ®は、高脂肪食を食べた後や空腹時に服用すると効果が弱まることがあるので、服用前は脂肪分の少ない食事をとり、食後30分以内に服用するよう指導します(図2)。

このように、薬剤の中には食事の影響を受けるものがあるので、薬剤ごとに確認することが大切です。

スチバーガ®服用のポイント説明イラスト

図2 スチバーガ®服用のポイント

また経口抗がん剤は、飲み忘れたときの対処法の指導も重要です。「1回分飲み忘れてもすぐに効果がなくなることはない」ことを説明しつつ、次のように指導しましょう。

患者さんへの指導項目

飲み忘れや服用方法の間違いの予防には、製薬会社各社が配布している「服用ダイアリー」などを活用し記録をつけることが役立ちます。受診時には「服用ダイアリー」を持参してもらい、服薬状況の確認と指導を行いましょう。

(提供:バイエル薬品株式会社)

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