1. トップ
  2. 看護記事
  3. 医療・看護技術から探す
  4. 老年看護
  5. 【高齢者のせん妄】症状とアセスメント・ケアのポイント

【連載】高齢者の機能低下をアセスメント

【高齢者のせん妄】症状とアセスメント・ケアのポイント

  • 公開日: 2013/1/28

せん妄は一過性かつ急速に出現します。
患者さんの訴えと行動、身体症状の関連を捉えることが重要です。


▼せん妄についてまとめて読むならコチラ
せん妄とは? せん妄の症状と看護
▼認知症の看護・ケアの記事をまとめて読むならコチラ
認知症・認知機能障害の看護ケア|原因、症状、アセスメントのポイント


せん妄はなぜ起こる?

どんな症状?

 せん妄とは、意識、注意、認知、知覚の変化が一過性かつ急速に出現する状態のことをいいます。その人のそれまでの機能レベルが突然低下する、いわゆる突然意識が混濁した状態といわれています。米国精神医学会によるせん妄の診断基準では、下表のA~Dのすべてを満たさなければならないとされています。

 せん妄の特徴的な症状というと、興奮、幻覚、つじつまの合わない言動、不眠など多彩な精神症状が前面に現れます。私たち看護師はこれらの症状にとらわれすぎてしまい、対症療法に徹してしまいがちです。しかし、今出現している症状は何が原因なのか、何がそうさせているのかを把握することが重要です。

 せん妄を見極めるポイントとして、
 1. 記憶障害の有無
 2. 見当識障害の有無
 3. 短時間での症状の出現
 4. 一日のうちでの症状の変動
をチェックする必要があります。

せん妄に伴うのはこんな症状

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

急性混乱のある患者さんへの看護計画|術後せん妄が生じている患者さん

術後せん妄が生じている患者さんに関する看護計画  せん妄は興奮、攻撃性、幻覚などが見られる過活動型と、傾眠や抑うつ状態を呈する低活動型とそれらが混在している混合型があります。せん妄が発症する要因には、疾患による身体的な影響、薬剤、環境変化などが挙げられます。術後は手術の侵襲

2025/5/20