体圧分散用具の種類と選択のポイント
- 公開日: 2014/6/5
ケア用品を適切に選択するためには、どのような種類や効果があるのかを知っておかなければなりません。今回は、体圧分散用具の選択のポイントとどのような種類があるのかを解説します。
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体圧分散用具の選択のヒケツ
体圧分散用具は、局所に加わる圧力を分散し、同一部位への長時間の圧迫を減少させることを目的に使用します。
圧再分配のポイントは、沈める・包む・圧のかかる位置を徐々にずらすことで、一点に加わる圧を低くします。選択は、自力体位変換が可能か・骨突出があるか・45度以上の頭側挙上をしているかが主な基準になります。
自力体位変換能力の有無では、体圧分散用具の素材が選択されます。自力体位変換ができる場合には、ウレタンフォームなどの体動を阻害しない素材が、できない場合には、体圧分散機能に優れ、体圧調整ができるエアやウォーターなどの素材が適します。
自力体位変換ができず骨突出があるなら、低圧保持ができる2層式エアセルマットレスなどを選択していきます。
45度以上の頭側挙上の有無では、体圧分散用具の厚みが決定します。骨突出の有無にかかわらず、挙上なしなら上敷、挙上ありなら交換または2層タイプが選択されます。
体圧分散用具を使用していても、自力体位変換ができない患者さんには、2時間ごとの体位変換が必要です。
ベッド、マットレスは使用方法で分けられる
特殊ベッド
ベッドとマットレスが一体化した体圧分散機能を備えた寝具で、コンピュータ制御によって、どのような体位でも除圧ができる。高価な価格帯のものが多く、高重量のため、在宅での導入は難しいことがある。