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【連載】フィジカルアセスメントのワザを極める

視診・聴診・触診から循環状態をアセスメントする!

  • 公開日: 2014/6/6
  • 更新日: 2020/10/21

視診・触診・聴診の3つの視点から循環器をアセスメントする方法を解説します。


視診でチェックすること

1 顔面の状態

チアノーゼ、顔面蒼白の有無を観察します。

チアノーゼの病態と観察部位

チアノーゼの病態と観察部位

チアノーゼの原因一覧

チアノーゼの原因

2 手の色調の変化(アレンテストを実施する)

アレンテストとは、手の色調変化の観察によって末梢循環状態を確認できるテストです。

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アレンテストの手順

  1. 患者さんの片方の手を持ち上げ、その手の撓骨動脈と尺骨動脈を同時に圧迫する
  2. そのまま手をしっかり握ってもらい、そのあとで、手を開いてもらう
  3. どちらか一方の動脈の圧迫を解除し、もう片方はそのまま圧迫を続ける
  4. 循環に問題がなければ、手のひらの色調が、3~5秒以内に元の色に戻る
  5. 戻ったことを確認したら、同様にもう一方の動脈についても手のひらの色調を観察する

3 頸静脈の状態

頸静脈怒張の有無を観察します。頸静脈怒張とは頸静脈が膨らむことです。

頸静脈怒張の発生機序

  1. 右心系のポンプ機能が低下する
  2. 肺へ血液を送り出すことができなくなる
  3. 血液がうっ滞する
  4. 頸静脈から還流する血液が心臓に戻りにくくなる
  5. 頸静脈が怒張する

座位で頸静脈怒張がみられる疾患一覧

座位で頸静脈怒張がみられる疾患

4 下肢の状態

下肢は、心疾患で特徴的な症状が見られる部位です。循環状態が悪くなると、時間の経過とともに、下半身に浮腫が生じます。 患者さんが寝たきりの場合は、背部や側部に浮腫が生じることがあります。

心音の聴診

心音の種類としくみ

  1. Ⅰ音・・・僧帽弁と三尖弁の閉鎖によって発生します
  2. Ⅱ音・・・大動脈弁と肺動脈弁の閉鎖によって発生します

心音と心室の運動の関係

心音と心室の運動の関係

心雑音発生のタイミング

弁の狭窄、閉鎖不全によって発生します。

心周期と心雑音発生のタイミング

心周期と心雑音発生のタイミング

触診でチェックすること

1 血管壁の弾力性

血管の弾力性が乏しく硬い場合は、動脈硬化が進行しています。

2 脈拍のリズム

規則性がない場合は不整脈が疑われます。

3 脈拍の左右差

脈拍の左右差で、末梢動脈内の状態が推測できます。左右差がある場合、血栓によって血流が悪くなっている危険性があります。

触診のコツ

触診する動脈は、心臓に近く最も観察しやすいとされている撓骨動脈がベストです。しかし、収縮期血圧が60mmHg以下になった場合には、撓骨動脈を触知できないので、大腿動脈、総頸動脈を触知します。

動脈の触知部位

動脈の触知部位

『ナース専科マガジン2013年6月号』より改変利用

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