【出血性ショック】検査値の看護への活かし方
- 公開日: 2014/6/24
検査値が何を示しているのか、また検査データを踏まえてどのような看護を行えばいいのか、実際のデータをもとに読み解いてみましょう。今回は、「出血性ショック」です。
事例
糖尿病で通院していた患者さん(男性52歳)が、意識障害のある状態で救急搬送されました。症状は以下のとおりです。
- ●ショック症状
- ●吐血
検査データ[入院時]
血液一般検査
- RBC(万/μl):134
- Hb(g/dl):4.4(前回外来 11)
- Ht(%):13.2
- MCV(fl):100
- MCHC(pg):32.8
- WBC(/μl):5100
- 骨髄球(%):2.4
- 後骨髄球(%):1.4
- 棹状核好中球(%):13.8
- 分葉核好中球(%):68.4
- 好酸球(%):2.8
- 好塩基球(%):1.2
- 単球(%):4.2
- リンパ球(%):5.8
- Plt(万/μl):228
- 網赤血球(%):3.7
- 有核赤血球(/100WBC):1.6
- 赤血球形態:大小不同、多染性
生化学検査
- ALP(U/l):150
- AST(U/l):33
- ALT(U/l):21
- LD(U/l):276
- γ-GT(U/l):36
- CK(U/l):30
- T-Bil(mg/dl):1.05
- D-Bil(mg/dl):0.33
- TP(g/dl):5.7
- Alb(g/dl):2.0
- BUN(mg/dl):58
- Cr(mg/dl):1.04
- UA(mg/dl):6.8
- Glu(mg/dl):82
- Na(mEq/l):131
- K(mEq/l):4.7
- Cl(mEq/l):95
- Ca(mg/dl):8.3
免疫血清検査
- CRP(mg/dl):1.5
検査値の読み方のポイント
血液一般検査では、まずHb(ヘモグロビン)をみていきます。前回の外来時は11g/dlだったものが、4.4g/dlに下がって います。この急激な低下により、何らかの出血があることが考えられます。
参考になった
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参考にならなかった
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