【検査値】時系列で読んでみよう!
- 公開日: 2014/9/16
急性期や急変時は患者さんの状態が刻々と変化しています。
患者さんの状態が、回復に向かっているのか、悪化しているのか、検査データから把握できます。
今回は事例を使って、「経過を追う検査データの読み方」を解説します。
事例
- Aさん 39歳 女性
- 主訴:背部まで放散する腹痛
- 現病歴:1月29日 咳・鼻汁などの症状があり、近医を受診。風邪と診断され、抗生剤、NSAIDs、鎮咳薬などの処方を受けた。
2月21日午前2時頃から突然、背部まで放散する腹痛を生じたため、午前4時頃救急外来を受診した。血液検査で肝機能検査に異常を認めた。
前日の夕食は普通に摂取しており、下痢、嘔吐はみられなかった。 - 身体所見:胸部所見は異常なし。腹部所見は平坦・軟、蠕動音の亢進を認めた。
- バイタルサイン:血圧 115/82mmHg 脈拍 106回/分 体温 36.8度
- 経過:腹部エコー検査と腹部CT検査を実施したが、強い腹痛の原因と考えられる画像所見は確認されなかった。
午前9時に再度血液検査を実施したところ、肝機能検査はさらに悪化していたが、腹痛はやや落ち着いてきていた。3日前の処方薬により薬剤性肝障害を疑い、風邪薬の服薬を中止した。
検査データ
2月1日午前4時
2月1日午前9時
2月3日
検査データの分析 3ステップ
参考になった
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参考にならなかった
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