1. トップ
  2. 看護記事
  3. 医療・看護技術から探す
  4. 検査値
  5. 【検査値】時系列で読んでみよう!

【連載】検査値の読み方

【検査値】時系列で読んでみよう!

  • 公開日: 2014/9/16

急性期や急変時は患者さんの状態が刻々と変化しています。
患者さんの状態が、回復に向かっているのか、悪化しているのか、検査データから把握できます。

今回は事例を使って、「経過を追う検査データの読み方」を解説します。


事例

  1. Aさん 39歳 女性
  2. 主訴:背部まで放散する腹痛
  3. 現病歴:1月29日 咳・鼻汁などの症状があり、近医を受診。風邪と診断され、抗生剤、NSAIDs、鎮咳薬などの処方を受けた。
    2月21日午前2時頃から突然、背部まで放散する腹痛を生じたため、午前4時頃救急外来を受診した。血液検査で肝機能検査に異常を認めた。
    前日の夕食は普通に摂取しており、下痢、嘔吐はみられなかった。
  4. 身体所見:胸部所見は異常なし。腹部所見は平坦・軟、蠕動音の亢進を認めた。
  5. バイタルサイン:血圧 115/82mmHg 脈拍 106回/分 体温 36.8度
  6. 経過:腹部エコー検査と腹部CT検査を実施したが、強い腹痛の原因と考えられる画像所見は確認されなかった。
    午前9時に再度血液検査を実施したところ、肝機能検査はさらに悪化していたが、腹痛はやや落ち着いてきていた。3日前の処方薬により薬剤性肝障害を疑い、風邪薬の服薬を中止した。

検査データ

2月1日午前4時

検査データ/2月1日午前4時

2月1日午前9時

検査データ/2月1日午前9時

2月3日

検査データ/2月3日

検査データの分析 3ステップ

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

骨折が生じた患者さんの看護計画

骨折が生じた患者さんに関する看護計画  骨折とは骨に対して何らかの力が加わり、骨としての構造や連続性が保たれていない状態をいいます。骨折は若年や高齢を問わず生じる可能性が考えられるので、今回は骨折が生じた患者さん対して看護計画を立案しました。 POINT観察計画 O-

2023/4/28