【肝硬変】症状と4つの観察ポイント、輸液ケアの見極めポイント
- 公開日: 2014/10/30
肝硬変の症状と4つの観察ポイントについて解説します。
知っておきたい!肝硬変の主な症状
- ● 全身の浮腫
- ● 腹水
- ● 低ナトリウム血症
- ● ビリルビンの血中増加による黄疸
- ● 血中のアンモニア貯留
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肝硬変患者さんの4つの観察ポイント
ポイント1 肝機能を評価する
病状把握のための肝機能検査(AST、ALTなど)、血中のビリルビン、アルブミン、アンモニアを確認します。
ポイント2 全身状態を観察する
浮腫や腹水の状態、体重や尿量の変化、肝性昏睡の疑いがあれば意識障害や神経症状の有無と程度、その他前進症状を観察します。
ポイント3 電解質バランスをみる
浮腫や腹水により水分が血管外に漏出しているため、血中の電解質バランスが崩れていないかをみます。なかでもカリウムとナトリウムは、利尿剤使用後にもチェックが必要です。
ポイント4 血糖値と腎機能をみる
肝硬変では低血糖になる危険性があるので、血糖値をチェックします。また腎不全の危険性を考慮して、腎機能についても十分な注意が必要です。
輸液ケアの4つの見極めポイント
ポイント1 余分な水分を排泄
浮腫の改善に利尿薬を使用しますが、肝硬変の場合は抗アルドステロン薬を使うのが一般的です。
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