本当に怖い!「処方カスケード」とは?
- 公開日: 2014/11/19
処方カスケードについて、事例を用いて解説します。
処方カスケードとは、「薬の副作用を新たな疾患と勘違いして、さらに薬を処方してしまうことが繰り返されて、最終的に重篤な状態に陥ってしまうこと」をいいます。
ここで、処方カスケードの具体的な事例を見てみましょう。
80歳の女性患者さんは、高血圧に対してACE阻害薬を服用するが降圧しなかったため、追加で降圧薬を服用しました。
追加となった降圧薬には咳嗽の副作用があり、咳が止まらなかった患者さんはクリニックを受診し、鎮咳薬を処方され服用。
しかし咳嗽は止まらなかったため、さらに抗菌薬を処方されてしまいました。
抗菌薬による下痢を発症。さらに脱水になり、救急搬送されました。
この事例からわかるように、新たなに出現した症状が薬剤によるものなのか、そうではないかのを、常にアセスメントしていく必要があります。
(『ナース専科マガジン』2014年12月号から改変利用)
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