1. トップ
  2. 看護記事
  3. 医療・看護技術から探す
  4. 老年看護
  5. 第8回 光をコントロールして睡眠障害を改善

【連載】ケアを阻む高齢者の「困った」

第8回 光をコントロールして睡眠障害を改善

  • 公開日: 2014/12/7

高齢者の睡眠障害の改善のための、光の活用について解説します。


光の働き

光には、交感神経の働きを活発にしたり、血圧や体温を上昇させて、身体を目覚めさせる働きがあります。

また、明るい光にはメラトニンという眠りを誘発するホルモンの分泌を抑制する働きもあります。

高齢者ではメラトニンの分泌が低下しますが、午後10~12時、午後2~4時の計4時間、4週間程度2500ルクスの光照射を行うことで、メラトニン分泌が若年者の水準まで上昇し、睡眠障害を改善することが可能です。

身体を動かせない患者さんの場合も、日中の光を取り込めるような窓際1mくらいのところでベッドアップするなどして、光が当たるようにして過ごしてもらうこととよいでしょう。

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

高齢者てんかんの看護│原因、症状、診断、治療、看護ケアのポイント

高齢者てんかんとは  2010年に発表された日本てんかん学会の「高齢者のてんかんに対する診断・治療ガイドライン」では、WHOの高齢者の定義(65歳以上)に準じ、65歳以上を対象としたてんかんを「高齢者のてんかん」として取り扱っています1)。  小児期にてんかんを発病した人

2025/10/1