第10回 認知症のケアの4つのヒント
- 公開日: 2014/12/9
認知症のケアのヒントについて解説します。
▼認知症の看護・ケアの記事をまとめて読むならコチラ
認知症・認知機能障害の看護ケア|原因、症状、アセスメントのポイント
1 中核症状と行動・心理症状について知る
認知症とは、認知機能の持続的な低下の状態をもたらしている脳の器質性の疾患の総称です。認知症の症状としては、記憶障害や見当識障害、失語といった認知機能障害である中核症状と、それに伴って生じる行動・心理症状(BPSD)があります。
(図 中核症状と行動・心理症状)
認知症患者さんや周囲の人が困惑してしまう原因の多くは、中核症状ではなく、行動・心理症状です。
行動・心理症状は認知症に必ず現れる症状ではなく、環境の変化、身体症状、患者本人の性格に影響されます。したがって、環境の調整、適切な対応によっては行動・心理症状を抑えることができます。そのためにも、まず、行動・心理症状を生じさせる認知症の中核症状をきちんと理解することが重要になります。
参考になった
-
参考にならなかった
-