レビー小体型認知症の患者さんに関する看護計画|転倒転落のリスクのある患者さん
- 公開日: 2024/11/30
レビー小体型認知症によるパーキンソン症状で転倒転落リスクのある患者さんに関する看護計画
認知症は記憶や思考などの認知機能の低下に加えて活動性の低下もみられて日常生活に支障をきたす疾患です。そのなかでレビー小体型認知症は若年から老年まで発症する可能性があり、筋固縮や動作緩慢などのパーキンソン症状が生じて転倒転落のリスクがあります。今回はレビー小体型認知症によるパーキンソン症状で転倒転落リスクのある患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 患者さんの認知症とパーキンソン症状の程度を確認し、リスクを把握する。全身状態も把握する。歩行状態、姿勢、筋力や関節可動域などを確認しておく。知らない間に転倒して、出血したり骨折をしていないかを確認するためにCRPの値も見るようにする。
援助計画 T-P 患者さんの状態に合わせて、転倒転落を起こさないよう環境を整える。移動の際にどのように介助するのかを考え実施する。
教育計画 E-P 患者さんや家族に転倒転落のリスクについて説明する。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
パーキンソン症状に伴う転倒リスクがある
看護目標
転倒や転落を生じることなく生活することができる
観察計画 O-P
客観的な指標(HDS-R、MMSE)の推移
意識レベルの推移
筋力低下や関節可動域の制限の有無、程度
日中の活動状況
歩行状態や立位、座位姿勢の状況
内服状況
食事摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
検査データ(TP、Alb、CRPなど)
画像データ(頭部CT、MRIなど)
援助計画 T-P
患者の状態に合わせた移動方法を検討する
患者のADLに応じて介助の方法を検討する
患者の認知機能に応じた療養環境を整える
必要に応じて医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
転倒や転落のリスクについて説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する