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第2回 末梢静脈カテーテル固定の統一で、安全安心な看護を実現する~製品決定から現場への周知徹底まで~【PR】

  • 公開日: 2015/6/21
  • # 注目ピックアップ
  • # 末梢静脈カテーテル

多くの入院患者さんに対して行われる輸液療法。体液バランス、電解質補正や薬剤投与など医療現場では欠かせない治療です。

しかし、その反面、医療事故の原因となったり、感染リスクとなったりすることがあります。そこで今回は、より安全安心な看護を目指して、3人の看護師が協力し合い、末梢静脈カテーテルの固定方法の統一を実現した事例を紹介します。

「第1回 末梢静脈カテーテル固定の統一で、安全安心な看護を実現する~課題共有から製品決定まで~」はコチラから


――現場のスタッフにフィックスキット・PVを周知し、安全に使ってもらうためには、どのような活動をされましたか?

佐々木さん:事前に各部署の師長に都合の良い日時を教えてもらい、病棟・外来・手術室の全13部署に、阿部さんと2人で4日間かけて回りました。 業務時間内に説明会を行ったため、業務中のスタッフが集まれないのではないかと心配をしていましたが、思ったよりも多く、日勤スタッフは全員が集まれていたようです。

阿部さん:私が体圧分散用具の説明会をしても少人数しか集まらないことが多いのですが、末梢静脈カテーテルの固定に関しては、日々の業務に大きく関係することなので「絶対に聞いておかなくては!」という強い意識があったのでしょうね。

――説明会を終えてからは、現場ではスムーズに使用できたのでしょうか?

阿部さん:毎月行われる会議で、意見や評価をヒアリングしているのですが、ほぼ問題なく使えているようです。新しいものを導入するときには、少し使いづらそう等、拒否的なムードが少なからず出るのですが、今回は受け入れ態勢バツグンでした。 1回だけ「皮膚が赤くなってしまう患者さんがいるので、以前のフィルムドレッシングを使ってもいいですか」という質問を受けました。患者さんによって合う合わないという問題は、どのフィルムドレッシングでもあることですから、その患者さんに合ったものを使うようにとアドバイスをしました。

佐々木さん:使い方がイメージしやすかったようで、スムーズに使用できていると思います。 今回改訂した看護手順では、フィックスキット・PVだけで刺入部とラインを固定することを基本としています。しかし患者さんの状態によって、他のテープを追加してもよいことにしていますが、ほとんどの患者さんの場合、このワンセットでキレイに固定できている状況です。それから、フィルムドレッシングの吸収パッドが滲出液や汗を吸収すると説明すると、それはいい! という反応が返ってきます。

阿部さん:導入以前は滲出液や汗で湿ったりしてしまうと、はがれやすくなることがあったのですが、導入後はあまりそのようなことがなく、好評ですね。

板橋さん:体液などで湿っていると細菌が繁殖しやすくなるためICTとしても高評価です。

阿部さん、佐々木さん、板橋さんの写真

――最後に、安全な看護のために末梢静脈カテーテルの固定方法を統一したいと思っている看護師にひと言お願いします。

佐々木さん:相談できる人、そして困っていることにキチっと応えてくれる人がいたから、統一化ができたと思います。いちばん大切なことは、まず誰かに相談することです。

阿部さん:絶対に譲れないことを決めておき、押したり引いたりして、じっくり交渉していくこと。私はWOCナースなので、固定するときにギュっと押し付けて貼って欲しくない! ということが譲れないポイントでした。どんなことにも当てはまりますが、一人では問題解決は難しい。困っていることをいろいろな人に伝えておくと、意外な人が解決してくれるということもあったりするので、やっぱり日頃のコミュニケーションが大事です。

板橋さん:私は、未滅菌のフォームテープを使うことを絶対にやめたいと、言い続けていました。譲れないポイントを絞って、あきらめずにコミュニケーションし続けることが大事だと思います。

次回は、「第3回 清潔度が高く圧迫の軽減を実現した末梢静脈カテーテルの固定手順」です。


第3回はこちら
第3回 清潔度が高く圧迫の軽減を実現した末梢静脈カテーテルの固定手順

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