第9回 CKD患者さんへの食事指導を円滑に行なうための工夫(フードモデルなど)
- 公開日: 2017/5/13
わかっていてもできない人が多い食事療法
CKDにおいて食事療法は核といっても過言ではありません。しかし一方で、食事とは生活の中での大きな楽しみのひとつでもあります。
この「食」は非常に個別性が強く、食事に関する価値観、各家庭や生まれ育った環境、地域性によりさまざまであるため、「食」を変えることは非常に困難です。
また、多くのCKD患者さんは、疾患に関する知識や食事療法の必要性への理解が不足し、「食」を変えることができないという方は少なく、“わかってはいるけどできない” 患者さんがほとんどのため、さらに困難を極めます。
まずは、この「食」という習慣を変えることは簡単なことではないということを、私たち医療者は理解しておかなければなりません。
そして、その習慣が変えられない患者さんを「自己管理ができない人」という疾患や治療主体の考えで決めつけるのではなく、「さまざまな環境が影響し、食事の管理がうまくいかない事情を持つ人」という“人”を主体とした視点で患者さんを捉えます。
そして、この人がうまくいかない事情は何かを探っていきます。
知識がないためうまく行かない場合のアプローチ
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