ウィーニング後の4つの観察ポイント
- 公開日: 2017/6/11
抜管による合併症には上気道閉塞、低酸素血症、高二酸化炭素血症、無気肺・肺虚脱、呼吸仕事量の増加などがあります。抜管後は、これらを念頭におきながら観察をし、合併症の早期発見・予防を図り、再挿管を回避することが大切です。観察ポイントには、次のようなものがあります。
①上気道閉塞
最も注意したいのが、上気道の閉塞です。前述したように気管チューブによる物理的損傷によって喉頭浮腫が起こることがあります。これは挿管中だけでなく、抜管後に生じることがあるり、この上気道閉塞をストライダーといいます。頸部の聴診で吸気時のウィーズ(狭窄音)が聞かれます。浮腫は、抜管直後から生じる人や数時間後に生じる人もいて、個人差があります。抜管前にステロイド剤が投与されることがありますが、それは浮腫発生の予防を考えてのことです。
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