肺炎の抗菌薬使用について
- 公開日: 2017/8/13
非定型型肺炎と細菌性肺炎で使い分ける
過剰な抗菌薬投与は避ける
市中肺炎(CAP)では耐性菌リスクが少なく、患者さんの元々の状態も健康である場合が多いため、予後は比較的良好です。そのため、肺炎を治癒させることは重要ですが、過剰な抗菌薬投与を行わないことも耐性菌の蔓延を防ぐうえで重要です。
軽症、中等症の場合は、原因菌が不明でも、細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別した治療が進められます。
具体的には表5の項目で4項目以上該当する場合はマイコプラズマの可能性が高く(非定型肺炎)、マクロライド系薬やニューキノロン系薬、テトラサイクリン系薬を選択します。
逆に該当項目が半分以下(3項目以下)の場合は細菌性肺炎を疑い、ペニシリン系薬やセフェム系薬を選択します。両者の鑑別が難しい場合はニューキノロン系薬を投与します。
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