「肺炎」の記事一覧
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Miller&Jones分類(ミラージョーンズ分類)
Miller&Jones分類は何を判断するもの? Miller&Jones分類とは、膿性痰と唾液混入の度合いを肉眼的に観察し、患者さんから採取した喀痰が検査に適しているか評価するためのスケールです。 喀痰検査には、細菌検査と細胞診検査の2つの種類があり、細菌検査は喀痰

特発性間質性肺炎の重症度分類
特発性間質性肺炎の重症度分類は何を判断するもの? 特発性間質性肺炎(idiopathic interstitial pneumonias:IIPs)の重症度分類は、IIPsの重症度を評価するためのスケールです。 間質性肺炎は、胸部の画像検査で両側びまん性陰影を認め、間

Geckler分類
Geckler分類は何を判断するもの? Geckler分類は、喀痰検査に用いるために採取した喀痰の質を評価するためのスケールの一つです。喀痰の質を評価するスケールはほかにもありますが、Geckler分類は顕微鏡で観察した1視野あたりに含まれる扁平上皮細胞と白血球(好中球)数に

ガス交換が不十分な患者さんの看護計画
肺炎によるガス交換が不十分な患者さんの看護計画 細菌やウイルスなどの病原微生物が感染して肺に炎症が生じて肺炎になることで、肺でのガス交換が良好に行えなくなります。不十分なガス交換によって組織の酸素化が障害されるため看護計画を立案しました。 POINT観察計画 O-P

非効果的気道浄化に対する看護計画|肺炎患者さんの看護計画
肺炎による非効果的気道浄化に対する看護計画 肺炎とは細菌やウイルスなどの病原微生物が感染して肺に炎症を起こす疾患です。社会生活を営む若年者から入院や介護施設に入所している高齢者などさまざまな人に生じる可能性があるため看護計画を立案しました。 非効果的気道浄化は、気

呼吸困難によるセルフケア不足に対する看護計画|間質性肺炎の患者さん
間質性肺炎による呼吸困難でセルフケア不足が生じている患者さんの看護計画 間質性肺炎はさまざまな原因から肺の間質が繊維化することでガス交換がうまくできなくなる疾患です。呼吸困難感が生じてセルフケアが行えなくなる可能性が考えられるため看護計画を立案しました。 POINT

安楽障害に対する看護計画|肺炎で呼吸困難感がある患者さん
肺炎による呼吸困難感に伴う安楽障害に対する看護計画 肺炎による痰の貯留やガス交換障害が起こることで呼吸困難感が生じて、日常生活を送る際に安楽が障害される可能性があるため看護計画を立案しました。 POINT観察計画 O-P 肺炎の症状や身体状況を確認する。呼吸状態や本

間質性肺炎の看護|分類・観察項目・看護計画など
間質性肺炎とは 鼻腔や口腔から取り込まれた空気は気管・気管支を通って肺に運ばれ、肺胞に達します。肺胞はブドウの房のような形状で肺に無数に存在し、肺胞の表面を通じてガス交換が行われています。この肺胞同士が隣りあう壁の部分を間質と呼びます。 間質性肺炎とは、何らか

セルフマネジメント能力向上へのアプローチ|慢性疾患看護の視点で考える 間質性肺炎患者・家族の支援
セルフマネジメント能力向上へのアプローチ 自己効力感理論でセルフマネジメントを実現 セルフマネジメントとは「疾病を抱えた人が指示された行動を守ること」で、セルフケアは「日常生活行動の全般」のことです。指示された行動を守るとは、即ち生活における行動を変える必要が生じま

その人らしさを支える看護とは|慢性疾患看護の視点で考える 間質性肺炎患者・家族の支援
「その人らしさを支える看護」とは 求められる臨床看護の確立 みなさんは、次のような声を聞いたことはありませんか? 「Aさん、間質性肺炎があるけど手術は受けられるのかな?」「Bさんの抗がん薬治療が、間質性肺炎で中止になった」などです。 間質性肺炎は、もし見つか

間質性肺炎患者への在宅酸素療法(HOT)の援助
自宅での生活におけるHOTの援助 間質性肺炎のHOTは、労作時の低酸素血症の是正を目的に、まずは労作時にのみ導入されることが多く、その目標は、生活動作の維持や生活の質の向上です。しかし、「酸素はあなたに必要ですから吸いましょう」と説明を繰り返すだけでは、援助とはいえま

間質性肺炎患者への教育・指導のポイント|在宅療養中の呼吸、運動、リハビリテーションへの援助
呼吸困難感が出現するタイミングに注意 間質性肺炎は、肺でガス交換を行う肺胞―毛細血管関門(血液とガスの接点)が肥厚しているため、酸素の拡散が遅れ(拡散障害)、動作を契機に経皮的酸素飽和度の低下がみられます1)。このため、動作の最中は呼吸困難感を自覚しにくいことがありま

間質性肺炎患者への教育と指導
治療への理解を促す患者教育・指導 治療を始める前に、医師から患者と家族に対して現在の病状、低酸素血症予防および呼吸仕事量軽減のための換気補助の必要性、期待される効果、副作用、NPPV不適応時の対応を説明します。これは治療に対する不安を取り除き、治療へのやる気を

機器を使用した間質性肺炎の治療|入院中のNPPV・酸素療法
退院に向けた機器管理が大切 間質性肺炎では呼吸器症状の変化が急激に出現しやすく、特徴として労作時の低酸素および強い呼吸困難感があります。そのため、呼吸困難感による生命危機への不安など精神的支援が重要です。機器導入時には全身状態だけでなく、精神的な介入や今後を見

間質性肺炎の薬物療法|急性増悪時、対症療法に用いる薬剤の種類と特徴
急性増悪時に使用する治療薬 ステロイド エビデンスのある投与量や方法はなく、多くの場合、メチルプレドニゾロンステロイドパルス療法(mPSL 1,000mg/日の3日間連続点滴)を症状の安定化が得られるまで1回/週で繰り返します(1~4回)。また、ステロイ