呼吸困難によるセルフケア不足に対する看護計画|間質性肺炎の患者さん
- 公開日: 2022/10/31
間質性肺炎による呼吸困難でセルフケア不足が生じている患者さんの看護計画
間質性肺炎はさまざまな原因から肺の間質が繊維化することでガス交換がうまくできなくなる疾患です。呼吸困難感が生じてセルフケアが行えなくなる可能性が考えられるため看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 呼吸困難の程度がわかる情報を集める。日常生活にどの程度影響が出ているのかも確認する。
援助計画 T-P 呼吸困難感を軽減できるようなケアを実施。日常生活ではセルフケアはできる範囲で行えるよう環境を整える。
教育計画 E-P 早期離床のためには患者さん自身がその必要性を理解し、行動することが重要である。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
呼吸困難感でセルフケアが行うことができない
看護目標
状態に応じたセルフケアを行うことができる
観察計画 O-P
バイタルサイン
呼吸状態(呼吸回数、呼吸様式、補助呼吸筋の使用など)
咳嗽、喀痰の有無、性状、程度
倦怠感、疲労感の有無、程度
皮膚状態
日々の活動状況や睡眠状況
原疾患の治療経過
検査データ(Alb、TP、WBC、CRP、血液ガスなど)
画像データ(胸部XP、CTなど)
援助計画 T-P
自覚症状やADLに応じたセルフケアができるように環境を整える
セルフケアが行えない部分はADLに応じて介助する
酸素消費量の増加を抑えるかかわり
医師の指示に基づく薬剤を使用する
適宜、医師の指示に基づく酸素を投与する
教育計画 E-P
セルフケアの必要性について説明する
呼吸困難感の要因について説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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