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【連載】症例ごとに看護計画を紹介!

ADL低下への看護計画|慢性心不全の患者さん

  • 公開日: 2022/10/30

慢性心不全によるADL低下で今後の日常生活が変化することに対する看護計画

 心不全とは心臓に器質的および/あるいは機能的異常が生じて心臓のポンプ機能の代償機転が破綻した結果、呼吸困難や倦怠感や浮腫が出現し、それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群と定義されています。そのため、心不全が進行することで日常生活に変化が生じることが考えられるため看護計画を立案しました。

POINT

観察計画 O-P 患者さんの状態を把握し、その状態が日常生活にどう影響しているかを確認する。患者さんの疾患への理解度、症状などについての認識なども知っておく。

援助計画 T-P 慢性心不全へのケア(症状の緩和など)とともに、現在の状態でできるセルフケアの方法とを考える。環境整備も行う。

教育計画 E-P 疾患や治療についての理解を深めてもらう。また、どうしても患者さん自身でできないことについては、社会資源を活用することもできると伝える。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

今までの日常生活を送ることができない

看護目標

ADLの変化に応じて適切な日常生活を構築することができる

観察計画 O-P

自覚症状の有無、程度
疾患や治療に対する認識、理解
日常生活の変化に対する認識、理解
日々の活動範囲
食事摂取量
睡眠状況
検査データ(Alb、TP、Na、BNPなど)
画像データ(心エコー、胸部XPなど)

援助計画 T-P

症状の緩和に努める
患者の理解に応じた情報提供を行う
現在のADLに応じたセルフケアを考える
日常生活を構築できるように環境を整える

教育計画 E-P

疾患や治療に対する必要な知識を説明する
活用できる社会資源について説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する

看護計画を書くときに参考にしたい記事

心不全の病態生理|急性・慢性心不全の病態を理解しよう!
連載 慢性心不全患者のセルフマネジメント支援
第6回 慢性心不全患者さんのアセスメント、バイタルサインなどどこを見る?(その1)


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