皮膚統合障害への看護計画|踵部に褥瘡がある患者さん
- 公開日: 2022/10/30
踵部に褥瘡がある患者さんの看護計画
皮膚統合障害とは、表皮と真皮のどちらかまたは両方が変化した状態と定義されています。また、褥瘡は持続的に圧迫されている場所の血流が滞ることで、皮膚の組織が障害されることで生じます。高齢者に限らずどんな患者さんでも生じる可能性があるため看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 褥瘡の程度の把握、褥瘡ができているということは栄養バランスが崩れている可能性もあるため、そこも確認します。
援助計画 T-P 基本的な褥瘡ケアを実施する。
教育計画 E-P 同じ体位を取っていると褥瘡ができやすいこと、しっかりと栄養を摂ることの必要性などを説明する。退院後もベッド上で過ごすことがある場合には、ご家族にも除圧ケアなどについて伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
踵部に褥瘡がある
看護目標
褥瘡が治癒する
観察計画 O-P
DESIGN-R®で褥瘡を評価
現在のADL
浮腫の有無、程度
In-Outバランス
食事摂取量
排泄状況(失禁、下痢の有無、程度など)
検査データ(Alb、TP、CRPなど)
援助計画 T-P
創の状態に応じた洗浄を行う
状態に合わせたドレッシング材を選択する
創が圧迫されないような体位を工夫する
適宜、除圧を行う
医師の指示に基づく栄養管理を行う
教育計画 E-P
皮膚の除圧の必要性を説明する
適切なポジショニングについて説明する
栄養摂取の必要性を説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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