認知症で誤嚥性肺炎が生じている患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2024/10/29
嚥下機能が低下して誤嚥性肺炎が生じている患者さんに関する看護計画
認知症は脳の機能障害によって社会生活に支障をきたす疾患です。脳の機能障害から活動低下が生じてさまざまな症状をきたします。今回は認知症で嚥下機能が低下しており誤嚥性肺炎が生じている患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 認知症の症状がどの程度なのかを把握する。嚥下機能の程度、食形態についても確認する。誤嚥性肺炎を起こしているため、画像データや検査値、そのほかの身体症状についても見ておく。
援助計画 T-P 患者さんのADLに合わせた療養環境を整える。嚥下機能や咳嗽反射を確認する。薬剤や酸素の投与などのケアを行う。
教育計画 E-P 誤嚥性肺炎について説明する。必要な治療についても伝えながら、不安なことがあれば、話してくれるように伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
誤嚥によって呼吸状態が悪化している
看護目標
呼吸状態が改善してADLが向上する
観察計画 O-P
呼吸状態
嚥下機能の推移
客観的な指標(HDS-R、MMSE)の推移
日中の活動状況
リハビリの進捗状況
内服状況
食事摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
検査データ(TP、Alb、CRPなど)
画像データ(胸部X線、頭部CTなど)
援助計画 T-P
患者の呼吸状態に応じた介助の方法を検討する
ADLや認知機能に応じて療養環境を整える
可能な範囲で患者自身でも日常生活が送れるように支援する
必要に応じて医師の指示に基づく薬剤、酸素投与を使用する
教育計画 E-P
治療の必要性を説明する
呼吸困難感と酸素投与について説明する
誤嚥性肺炎の要因について家族へ説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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