酸素療法を実施している患者さんに関する看護計画|肺炎の患者さん
- 公開日: 2024/10/27
肺炎で酸素療法を実施している患者さんに関する看護計画
肺炎とは細菌やウイルスなどに感染し、肺に炎症を起こす疾患です。既往歴のない若年者から病院や介護施設にいる高齢者までさまざまな人に発生する可能性があり、呼吸機能が障害されるため酸素療法が必要になることもあります。そのため、今回は肺炎で酸素療法を必要としている患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 患者さんの全身状態を把握する。WBCやCRPで炎症の状態を確認し、血液ガスや呼吸回数などで呼吸状態をみておく。その他、自覚症状等がないかを聞いておく。喫煙歴を聞き、もともとの呼吸機能を推測する。
援助計画 T-P 呼吸状態がよくなるよう働きかける。痰の喀出がうまくできず、貯留してしまって呼吸状態が悪くなっている場合には、吸引することを検討する。薬剤の服用や酸素療法など、必要な治療を支援する。
教育計画 E-P 肺炎の治療(酸素療法など)について説明する。呼吸状態を改善するために必要なことを伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
呼吸機能が障害されて酸素療法が必要である
看護目標
呼吸機能が改善して安楽に過ごすことができる
観察計画 O-P
バイタルサイン
呼吸状態(呼吸回数、呼吸様式、補助呼吸筋の使用など)
咳嗽、喀痰の有無、性状、程度
その他自覚症状の有無、程度
In-Outバランス
日中の活動状況
睡眠状況
喫煙歴
検査データ(Alb、TP、WBC、CRP、血液ガスなど)
画像データ(胸部X線、胸部CTなど)
援助計画 T-P
可能な範囲で深呼吸を促す
ADLに応じて離床を検討する
痰を喀出しやすい環境を整える
必要に応じて吸引を検討する
医師の指示に基づく薬剤、酸素療法を使用する
教育計画 E-P
酸素療法の必要性を説明する
深呼吸や離床の重要性を説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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