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【連載】症例ごとに看護計画を紹介!

喀痰が多い患者さんに対する看護計画|肺炎の患者さん

  • 公開日: 2024/1/26

肺炎で喀痰が多い患者さんに対する看護計画

 肺炎とは細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こす疾患です。若年者から入院や介護施設に入所している高齢者などさまざまな人に生じる可能性があり、発熱のほかに、咳嗽や喀痰が多くなります。

 今回は肺炎によって喀痰が多くなった患者さんに関する看護計画を立案しました。

POINT

観察計画 O-P 肺炎の状態を確認する。喀痰の量や気管支に喀痰が貯留していないか、呼吸音を聴いて把握する。

援助計画 T-P 肺肺炎の治療のための薬剤の投与を行う。口腔内の清潔を保つ。痰を患者さん自身で喀出できない場合は、吸引を行う。気管支に喀痰が貯留しているのがわかっていても、吸引できない場合は体位ドレナージを行う。

教育計画 E-P 排痰の必要性を伝え、咳嗽や吸引について説明する。早期離床など、必要なことを適宜、伝える。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

排痰が多くなり呼吸状態が悪くなるリスクがある

看護目標

排痰が貯留することなく生活することができる

観察計画 O-P

バイタルサイン
呼吸回数、呼吸状態
喀痰の量、性状
副雑音の有無、性状
呼吸様式
随伴症状の有無、程度
食事や水分摂取量
排泄状況
原疾患の治療状況
In-Outバランス
検査データ(WBC、CRPなど)
画像データ(X線、CTなど)

援助計画 T-P

口腔内や気道の湿潤を保つ方法を検討する
必要に応じて口腔内の清潔を保つ
必要に応じて吸引の実施する
必要に応じてベッドギャッチアップや離床を検討する
必要に応じて体位ドレナージを検討する
医師の指示に基づく薬剤の使用

教育計画 E-P

咳嗽や吸引の必要性を説明する
体位ドレナージや離床の必要性を説明する
必要に応じて酸素療法の必要性を説明する
何かわからないことがあればスタッフに伝えてもらうように説明する

看護記事を書くときに参考にしたい記事

肺炎について知っておこう

肺炎の重症度評価のポイントは?
肺炎の抗菌薬使用について
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