閉塞性イレウスの手術を受けた患者さんの看護計画
- 公開日: 2023/12/31
閉塞性イレウスの手術を受けた患者さんの看護計画
イレウスはさまざまな年代で生じる可能性があり、腸管の機能が障害される際に保存的治療あるいは手術が選択されます。今回は閉塞性イレウスの手術を受けた患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 腹部症状も含めて、患者さんの全身状態を確認する。術後のため、感染徴候などにも注意する。
援助計画 T-P 術後の合併症を起こさないため、積極的にリハビリを行う。疼痛があれば、対処する。患者さんが安静に過ごせるように環境を整える。
教育計画 E-P 術後合併症予防のためにも早期離床の重要性を説明する。不安なことがあれば、いつでも話してもらえるように伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
イレウスによる腹部症状が生じている
看護目標
術後合併症の早期発見に努める
観察計画 O-P
腹部症状の有無、程度
随伴症状の有無、程度
創部の感染徴候の有無
ドレーンの排液の性状、量など
尿量や体重の推移
夜間の睡眠状況や日中の離床状況
栄養の摂取状況(食事、高カロリー輸液など)
検査データ(WBC、CRP、Hb、Albなど)
画像データ(腹部XP、CT、腹部エコーなど)
援助計画 T-P
患者が安静に過ごせるように環境を整える
適宜、疼痛に対する対応を行う
可能な範囲で日常生活援助を行う
離床やリハビリが進むように環境を整える
医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
離床の必要性について説明する
必要に応じて栄養や酸素と創傷治癒の関係について説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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