変形性膝関節症で人工膝関節置換術を受けた患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2023/12/29
変形性膝関節症で人工膝関節置換術を受けた患者さんに関する看護計画
変形性膝関節症は体重増加や加齢などによって関節の変形や軟骨の摩耗が生じ痛みや歩行障害が起こりQOLに影響が出るため、膝関節を人工関節に置き換える治療が選択されることがあります。今回は変形性膝関節症に対して人工膝関節置換術を受けた患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 手術時の麻酔の合併症に関する観察や手術後の疼痛の有無を確認する。全身状態や感染徴候がないかもみる。術後の合併症予防のためのリハビリの経過についても把握する。
援助計画 T-P 疼痛がある場合は、除痛を試みる。術後のリハビリができるよう援助する。
教育計画 E-P 術後のリスクやリハビリについて説明する。疑問や不安があれば、いつでも話してくれるように伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
変形性膝関節症でQOLが障害されている
看護目標
術後合併症の早期発見に努める
観察計画 O-P
下肢の疼痛の有無、程度
足背動脈や後脛骨動脈の触知
下肢の運動障害や感覚障害の有無、程度
腓腹部の発熱、違和感、把握痛の有無、程度
創部の感染徴候の有無、程度
リハビリの進捗状況
日中の離床状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
検査データ(WBC、CRP、Hb、Dダイマーなど)
画像データ(下肢XP、CT、下肢エコーなど)
援助計画 T-P
適宜、疼痛に対して対応する
安静度や膝関節の状態に応じた日常生活動作を介助する
歩行状態に合わせた援助を行う
可能な範囲で患者自身でもリハビリが行えるように環境を整える
教育計画 E-P
リハビリの必要性を説明する
下肢静脈血栓のリスクがあることを説明する
何かわからないことや不安なことがあれば伝えてもらうように説明する
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