腸閉塞の患者さんの看護計画
- 公開日: 2023/7/13
腸閉塞の患者さんの看護計画
腸閉塞とは消化器疾患の一つで、主に小腸または大腸の一部が何らかの原因で詰まり、食物や体液が通過できなくなる状態をいいます。開腹手術後に起こりやすい合併症です。症状や進行した場合のリスク、処置に伴うADL制限、患者教育などを考慮した計画立案が必要です。
観察計画 O-P 腸閉塞症状や全身状態、イレウス管の留置状況、回復過程や全身状態を確認する。腹部症状や画像とともに血液検査のデータもみるようにする。
援助計画 T-P バイタルサインや症状、排液量により、イレウス状態を把握し適切なケアを行う。良肢位を基本に患者さんが安楽に感じる体位をとるようにする。
教育計画 E-P イレウス管などの処置に応じた注意事項と自覚症状の変化や異常時に適切な報告を行い、患者に必要な情報を説明する。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
腸閉塞による安楽の変調(腹痛)
看護目標
腸閉塞が悪化なく経過し軽快できる
観察計画 O-P
バイタルサイン
腹鳴音(金属音)
腹壁の状態
排便、排ガス
嘔気、嘔吐
腹痛
腹部画像(ニボー象)
血液データ(白血球↑、CRP↑、BE↓、BUN↑、CPK↑、アミラーゼ↑)
イレウス管の位置
イレウス管挿入部の皮膚状態
イレウス管からの排液量の推移
援助計画 T-P
採血
輸液管理
水分出納
イレウス管管理
与薬管理
安楽体位
精神的ケア
清潔ケア
教育計画 E-P
絶飲食について説明
イレウス管管理と異常状態を説明
異常時の報告を指示
症状の予定経過を説明
安楽体位の説明
看護記事を書くときに参考にしたい記事
イレウス(腸閉塞)とは?症状・原因・治療法や看護のポイント
腸閉塞とイレウスの違いは? 治療・看護のポイント
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