「その他消化器疾患」の記事一覧
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腸閉塞の患者さんの看護計画
腸閉塞の患者さんの看護計画 腸閉塞とは消化器疾患の一つで、主に小腸または大腸の一部が何らかの原因で詰まり、食物や体液が通過できなくなる状態をいいます。開腹手術後に起こりやすい合併症です。症状や進行した場合のリスク、処置に伴うADL制限、患者教育などを考慮した計画立案が必要

肝硬変の患者さんへの看護計画
肝硬変の患者さんへの看護計画 肝細胞は障害と再生を繰り返す過程で徐々に肝細胞の線維化が進行します。そして、肝臓の本来の構造が破壊され肝細胞の減少や血流障害などが生じてさまざまな症状を引き起こす肝疾患の終末像が肝硬変と呼ばれています。主な原因として慢性ウイルス性肝炎、慢性ア

【術前・術後ケア】重症度が高い病態の患者を受け持った場面 ~大腸穿孔患者への術前・術後ケアより~
私の看護のエッセンス ●患者の「今」に捉われず、患者を点ではなく線として看ることが重要です。 ●業務優先の看護になってしまうことはありますが、そのことに気づき、気づいた時点で修正を行うことが大切です。 ●中堅看護師としての気づきをきっかけに、チーム

【術前・術後ケア】患者が周術期に抱く不安に対応する場面 ~直腸がん患者への術前・術後ケアより~
私の看護のエッセンス ●患者が自分らしく過ごせるように支えます。 ●患者の不安は何なのか、漠然とした言葉にならないものなのか、具体的なものなのかを明らかにします。 ●チームで患者を看ます。 ●確実なケアは信頼につながります。 事例紹介 Bさ

胆道がん患者さんのケア|外科的治療と化学療法のケアの注意点
胆道がんの外科的治療とケアの注意点 術前のケア 胆道がんは発生部により、(肝外)胆管がん、胆嚢がん、乳頭部がんに区別されます。術式は幅広く、身体的侵襲も大きいため、看護のポイントも多くあります。 当院では、消化器系や呼吸器系のがんで手術を受ける患者さんに、「術前

胆道がんとは|胆管・胆嚢・乳頭部がんの原因・検査・診断・手術療法
胆道がんとは 胆道は肝細胞から分泌された胆汁が十二指腸に流出するまでの、全排泄経路を指し示します。大きく肝内胆道系と肝外胆道系に分けることができます。通常、胆道がんといえば、肝外胆道系由来のがんのことをいいます。 胆道がんの誘因・原因 胆道がんの

経皮的内視鏡下胃瘻造設術(PEG)――術後の管理・観察のポイント
PEGとは? 胃瘻造設術[以下、PEG(Percutaneous-Endoscopic-Gastrostomy)]は、胃壁と腹壁の間にシリコーンラバー製のカテーテルを留置し、主に2つの目的のために行います。 現在は、外科手術時に胃瘻を造設するよりは、局所麻酔を

がん化学療法の副作用ー食欲不振、悪心・嘔吐へのケア
化学療法に伴う悪心・嘔吐 副作用が生じるメカニズム 嘔吐に関する中枢は、延髄の網様体にあります。第4脳室底の最後野に存在する化学受容体誘発帯(CTZ)が刺激を受け、その刺激が延髄にある嘔吐中枢に伝達されることで、悪心・嘔吐が起こります。また、治療や嘔吐に対

経腸栄養剤の選択の仕方
経腸栄養剤の種類と特徴 経腸栄養法(enteral nutrition:EN)に用いる製品には、医薬品と食品があります。経腸栄養剤は、原材料から天然濃厚流動食と人工濃厚流動食に分けられますが、ほとんどが人工濃厚流動食です。 人工濃厚流動食は、その組成から成分栄

スマイルケア食とは?
良好な栄養状態がQOL向上につながる 我が国では、65歳以上の高齢者人口は現在4人に1人となっており、10年後には3人に1人になることが予想され、超高齢社会が到来します(1)。そのようななかで、高齢者の栄養摂取と密接にかかわる摂食障害や嚥下障害も問題となってきていま

胃がん手術―ドレーン管理と観察のポイント
ドレーン留置による疼痛や離床の遅れ、逆行性感染といったデメリット、また、「ERAS」の観点からドレーンを入れないことがあるかもしれません。ですが、縫合不全などの術後合併症を早期に発見でき、適切な処置にもつながることから、胃切除後にドレーンを留置するケースは少なくありません

術後回復強化「ERAS」ってなに?
ERASとは? ERASはEnhanced Recovery After Surgeryの頭文字をとった用語であり、術後の患者さんの早期回復を促し、 周術期管理法の改善をめざす取り組みです。オリジナルのERASは北欧発祥で、結腸がんの手術症例に限ったものでした1)。

イレウス(腸閉塞)とは? 症状・原因・治療法や看護のポイント
イレウス(腸閉塞)とは、なんらかの原因で腸管内容物の肛門方向への輸送が障害されることによって起こる疾患です。 【関連記事】 *腸蠕動音の4つの分類と聴診のコツ *皮膚状態・腹部の観察、腹部の聴診法|消化器のフィジカルアセスメント(1) *腸閉塞とイレウスの違い

【食道がんとは?】食道がん 術前・術後看護の検査データはココを見る!
食道がんの術前・術後看護に必要な検査データをピックアップしました。 食道がんとは? 組織型は、扁平上皮がんと腺がんの2種類があります。 扁平上皮がんは、食道壁の粘膜層に生じるがんで、食道がんの90%がこの扁平上皮がんにあたります。 腺がんは腺細

最終回「下痢、食欲減退・疲労、発声障害」をマスターしよう
下痢、食欲減退・疲労、発声障害などの症状は、スチバーガ®でよくみられる副作用ですので、対処法も含めてきちんと患者さんに指導しておくことが大切です。最終回の今回は、これらの副作用の患者さんへの指導のポイントを確認しましょう。 下痢 下痢はスチバー