急性胆嚢炎で入院してきた患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2024/7/31
急性胆嚢炎で胆嚢ドレナージを実施している患者さんに関する看護計画
胆嚢は肝臓の右下面にある袋状の臓器で、肝臓で産生された胆汁を貯蔵しておく臓器です。食事後に食べ物が胃を通過すると胆嚢が収縮して貯蔵されていた胆汁が胆嚢管や総胆管を通じて十二指腸に流出しますが、結石や胆泥など何らかの要因で胆汁がうっ滞することで胆嚢炎が生じるためドレナージが必要になる場合があります。今回は急性胆嚢炎が生じて胆嚢ドレナージを実施されている患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 患者さんの状態を把握する。ドレーンを留置しているため、ドレーンの挿入部位や排液の性状、量の推移を観察する。随伴症状があるかどうかを確認する。
援助計画 T-P ドレーンの管理を行う。随伴症状があれば対応する。安静度に合わせて療養環境を整える。
教育計画 E-P ドレーンについて説明する。腹痛や随伴症状などがあれば、いつでも知らせるように伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
胆嚢炎で腹痛が生じている
看護目標
胆嚢炎が改善してQOLが向上する
観察計画 O-P
原疾患の治療経過
排液の量、性状、色調
ドレーン留置部の状態
腹痛の程度、持続時間
随伴症状(嘔気、嘔吐など)の有無、程度
排泄状況(尿量、排便状況)
日中の活動状況
検査データ(WBC、CRP、ビリルビンなど)
画像データ(腹部X線、CT、腹部エコーなど)
援助計画 T-P
ドレーンを適切に管理する
医師の指示に基づく薬剤を使用する
必要に応じて療養環境を整える
教育計画 E-P
ドレーンの必要性を説明する
痛みは我慢せず表出する必要性を説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する