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【連載】症例ごとに看護計画を紹介!

気管支喘息の急性増悪で入院してきた患者さんに関する看護計画

  • 公開日: 2024/7/31

気管支喘息の急性増悪でICUで人工呼吸器を使用している患者さんに関する看護計画

 気管支喘息は気道の慢性的な炎症によって粘膜が障害され可逆的な気道狭窄が生じる疾患です。喫煙、アレルギーといった身近な要因から肺炎などの感染症が要因で症状が増悪して、重症になると人工呼吸器が必要になる場合があります。そのため、今回は気管支喘息が急性増悪してICUで人工呼吸器を使用している患者さんに関する看護計画を立案しました。

POINT

観察計画 O-P 治療経過を踏まえて人工呼吸器の設定を確認する。バイタルサインに加えて検査データや画像所見などから患者さんの全体の状態を把握する。

援助計画 T-P 人工呼吸器を装着している間はギャッチアップを心掛ける。適宜口腔ケアを実施する。鎮痛鎮静の状態を継続的に評価する。

教育計画 E-P 患者さんの意識レベルに合わせて、病状やケアについて説明する。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

気管支喘息が悪化して人工呼吸器が必要な状態にある

看護目標

人工呼吸器から離脱して呼吸状態が安定する

観察計画 O-P

原疾患の治療経過
呼吸状態
酸素化、換気の状態
人工呼吸器のモード、FiO2、PEEPの推移
喀痰の量、性状、吸引の回数
循環動態
In-Outバランス
意識レベル
検査データ(WBC、CRP、血液ガスなど)
画像データ(胸部X線、CTなど)

援助計画 T-P

ベッドを30〜45°にギャッチアップする
適切な鎮痛、鎮静レベルかどうか評価する
適宜、口腔ケアを実施
必要に応じて体位ドレナージを実施する
可能な範囲でリハビリを行う

教育計画 E-P

意識レベルに応じて口腔ケアの必要性を説明する
意識レベルに応じて吸引の必要性を説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する

看護計画を書くときに参考にしたい記事

【気管支喘息の看護】症状と診断、治療の流れ
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