点滴のルートを自己抜去してしまう患者さんに対する看護計画
- 公開日: 2024/1/27
肺炎で治療中に点滴のルートを自己抜去してしまう認知症の患者さんに対する看護計画
認知症は血管性、アルツハイマー型、レヴィー小体型、前頭側頭型などの原因があり、認知機能の低下や活動性の低下といった日常生活に支障をきたす症状が見られる疾患です。認知機能の低下から点滴のルートを自己抜去してしまう可能性があります。そのため、今回は肺炎で治療中に点滴のルートを自己抜去してしまう認知症の患者さんに対する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 認知症の程度を把握する。肺炎の症状について確認する。肺炎の治療で抗菌薬を投与しているため点滴は必要であり、ルートを抜去してしまう原因(刺入部に痛みがあるため、ルートが目に入るためなど)を探ることが大切。
援助計画 T-P ルートを見えないようにする、点滴の時間を短くできないか検討するなど、患者さんがルートを抜去しないようになにか工夫できないかを考える。
教育計画 E-P 肺炎の治療について、点滴が必要なことについてしっかりと説明する。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
点滴のルートを自己抜去してしまう
看護目標
点滴のルートを自己抜去せず治療を受けることができる
観察計画 O-P
客観的な指標(HDS-R、MMSE)の推移
運動障害や感覚障害の有無、程度
呼吸状態
日中の離床状況、活動状況
歩行状態や立位、座位姿勢の状況
リハビリの進捗状況
内服状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
検査データ(TP、Alb、CRPなど)
画像データ(頭部CT、MRI、胸部X線、胸部CTなど)
援助計画 T-P
点滴の刺入部やルートが可能な範囲で患者に見えないように環境を整える
点滴の回数や時間を可能な範囲で短くできないか検討する
患者のADLに応じて介助の方法を検討する
医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
適宜、点滴の必要性について説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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