1. トップ
  2. 看護記事
  3. 看護管理
  4. 制度・法令
  5. ガイドライン改訂
  6. 肺炎の診断のポイントと看護師の役割は?

【連載】新しくなった! 成人肺炎診療ガイドライン2017

肺炎の診断のポイントと看護師の役割は?

  • 公開日: 2017/8/21
  • 更新日: 2020/3/27

看護師は問診だけでなく、バイタルサインにも注意!

問診や診察所見、検査から総合的に判断する

肺炎自体の診断は、問診、診察所見、血液検査所見、胸部X線検査で総合的に判断します。問診(症状や病歴)で重要なのは、発熱、咳嗽、喀痰、呼吸困難、倦怠感(活動性低下、食欲低下)、意識障害、胸痛などで、これらが比較的急性に出現した場合に肺炎を疑います。同じように発熱、咳嗽、喀痰が出現する急性上気道炎(いわゆる風邪症候群)では、倦怠感は軽度で、くしゃみ、鼻水、咽頭痛などの症状が主体となります。
 
診察所見で重要なのは、バイタルサインと脱水の有無です。バイタルサインの意識レベル、血圧、呼吸数は(肺炎が重症化すると生じる)敗血症の診断に特に重要で、その他、体温、脈拍数、SpO2も測定します。
 
脱水は皮膚、粘膜の状態から判断しますが、高齢者では見た目では難しい場合が多いため、血液検査でBUNが21mg/dL以上になっていないかどうかも目安とします。

 
胸部聴診では肺炎であれば、吸気時に水泡音(ブツブツ、ゴロゴロのような音)を聴取しますが、前胸部ではあまり聞こえない場合もあるため、できるだけ背部も聴診しましょう。
 
以上の問診、診察により肺炎を疑う場合は、血液検査で白血球数の増加(重症の場合はむしろ減少する場合もあり)、CRP値の上昇等をチェックします。胸部X線検査では浸潤影の有無を確認します(非定型肺炎ではスリガラス状陰影となる場合もあります)。胸部X線検査で異常陰影がなければ肺炎は否定してよいですが、逆に、異常陰影があっても、心不全や肺結核、肺非結核性抗酸菌症、間質性肺炎、薬剤性肺炎、肺がん等の場合もあります。肺炎と診断したら、肺炎のタイプ(市中肺炎[CAP]、院内肺炎[HAP]、医療・介護関連肺炎[NHCAP])を確認します。一般病床入院中の場合は院内肺炎となります。そうでなければ、NHCAPの定義を確認し、いずれかに該当する場合は医療・介護関連肺炎、いずれも該当しない場合はCAPと判断します。

肺炎かどうかの診断には問診が、重症度の判断にはバイタルサインのチェックが極めて重要です。これらの点については医師だけでなく、看護師の問診聴取、バイタルサイン測定が重要ですので、上記に挙げたポイントを重点的にチェックしましょう。

新着

間質性肺炎の看護|分類・観察項目・看護計画など

ul.section-nav{display:none;} 目次 間質性肺炎とは 間質性肺炎の原因、分類 原因が特定できる間質性肺炎 原因が特定できない間質性肺炎 間質性肺炎の症状、身体所見 間質性肺炎の検査 間質性肺炎の治療 薬物療

2020/8/3