非効果的気道浄化に対する看護計画|肺炎患者さんの看護計画
- 公開日: 2022/11/28
肺炎による非効果的気道浄化に対する看護計画
肺炎とは細菌やウイルスなどの病原微生物が感染して肺に炎症を起こす疾患です。社会生活を営む若年者から入院や介護施設に入所している高齢者などさまざまな人に生じる可能性があるため看護計画を立案しました。
非効果的気道浄化は、気道の分泌物や閉塞物を除去する機能が低下している状態のことをいいます。
観察計画 O-P 排痰のしやすさは痰の性状も影響するため、確認する。十分に水分摂取ができていないと痰の粘稠度が高くなるため、水分摂取量についても確認する。その他、全身状態を観察する。
援助計画 T-P 肺炎の治療に加え、保湿を行い、痰を喀出しやすくする。必要であれば、吸引も行う。
教育計画 E-P 排痰に必要な知識を伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
呼吸が障害される程の喀痰の貯留がある
看護目標
喀痰の貯留が解消される
観察計画 O-P
呼吸状態
喀痰の性状、量
副雑音の有無、性状
食事、水分摂取量
尿量、不感蒸泄
In-Outバランス
検査データ(WBC、CRPなど)
画像データ(レントゲン、CTなど)
援助計画 T-P
口腔内や気道の保湿につながる介入
口腔内の清潔を保つ
体位ドレナージ
必要に応じた吸引の実施
医師の指示に基づく薬剤の使用
教育計画 E-P
咳嗽の必要性を説明する
必要に応じた水分摂取の必要性を説明する
吸引の必要性を説明する
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