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【連載】症例ごとに看護計画を紹介!

うっ血性心不全で入院している患者さんに関する看護計画

  • 公開日: 2024/10/26

うっ血性心不全で入院している患者さんに関する看護計画

 心不全とは何らかの要因によって心臓のポンプ機能が低下してさまざまな症状がみられる臨床症候群です。心臓のポンプ機能が低下して、全身に血液が送り出せなくなると血液の渋滞が生じてうっ血が起こります。今回はうっ血性心不全で入院している患者さんに関する看護計画を立案しました。

POINT

観察計画 O-P 患者さんの全身状態、特にうっ血心不全でみられる症状として下肢の浮腫や呼吸困難などについて把握する。水分制限や塩分制限を実施しているかどうかといったことも確認する。

援助計画 T-P 尿量や体重の推移を継続的に確認しつつ、薬剤の投与等を行う。必要に応じて、食事の制限等を伝える。

教育計画 E-P 心不全について必要な知識を伝える。疾患について不安などがあれば、いつでも話せるような環境づくりを心がける。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

心不全による症状で生活に支障をきたしている

看護目標

状態が改善してQOLが向上する

観察計画 O-P

バイタルサイン
倦怠感の有無、程度
呼吸困難感の有無、程度
下肢浮腫の有無、程度
その他心拍出量低下に伴う症状の有無、程度
心不全と生活に関連した認識、理解(水分制限、塩分制限など)
薬の内服状況
In-Outバランス、体重の推移
食事摂取状況
排泄状況
睡眠状況(夜間の状況)
検査データ(Alb、TP、BNPなど)
画像データ(胸部X線、心エコーなど)

援助計画 T-P

尿量や体重の推移を観察する
生活に必要な制限について理解を促す
必要に応じて、生活の変容について必要な知識を提供する
医師の指示に基づく薬剤、酸素の使用

教育計画 E-P

心不全の増悪因子と生活の関連について説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する

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