慢性心不全の増悪リスクに対する看護計画
- 公開日: 2023/3/7
生活に関連した慢性心不全の増悪リスクに対する看護計画
心不全とは心臓に器質的、機能的異常が生じて心臓のポンプ機能の代償機転が破綻してさまざまな症状が出現し、それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群とされています。そして、心不全の増悪と日常生活は関連しているため看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 自覚症状も含めて患者さんの状態を把握する。慢性心不全に関する病識について確認し、日常生活にどのような影響を与えるのか、また、日常生活でどのようなリスクがあるのか、生活様式を変更しなければいけない部分があるのかを理解しているかを確認する。
援助計画 T-P 疾患への理解を深めてもらえるような働きかけを行う。生活習慣の改善が必要な場合は、その援助を行う。患者さんの家族の協力が得られるのであれば、家族にも疾患について説明する。
教育計画 E-P 慢性心不全に関する知識について解説する。また、不安なこと、つらいことなどがあれば、いつでも話してくれるよう伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
心不全の増悪リスクがある
看護目標
心不全が増悪することなく生活できる
観察計画 O-P
自覚症状の有無、程度
今までの生活様式
現在の生活に対する認識、理解(水分制限、塩分制限など)
疾患に対する認識、理解
リスク因子に対する認識、理解
身体の変化に対する認識、理解
薬の管理状況(患者自身あるいは家族)
家族の疾患に対する認識、理解
家族の協力状況
食事摂取状況
排泄状況
睡眠状況
検査データ(Alb、TP、BNPなど)
画像データ(レントゲン、エコーなど)
援助計画 T-P
必要な治療に対して理解を促す
今後の生活に必要な制限について理解を促す
ADLやセルフケア能力を踏まえて今後の生活習慣の改善を促す
患者や家族に生活の変容について必要な知識を提供する
必要に応じて医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
慢性心不全の増悪と生活の関連について説明する
つらい気持ちは我慢せず伝えてもらうように説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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