退院支援に関する看護計画|在宅酸素療法を導入する患者さん
- 公開日: 2023/3/9
COPDで在宅酸素療法を導入する患者さんの退院支援に対する看護計画
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は有害物質を長期に吸入することで生じる肺の炎症性疾患で、気道の狭窄、肺胞の破壊、呼吸仕事量の増加などが生じて呼吸機能が低下する疾患です。そのため、酸素療法が自宅でも必要になる患者さんがいるため看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 患者さんの呼吸状態を確認する。呼吸困難がどれくらい日常生活に影響を与えているのかも把握する。在宅酸素療法についてどの程度、理解しているかを確認する。在宅での酸素療法となるため、独居であれば患者さん自身で実施できるのか、サポートが必要なのか、ご家族がいる場合は協力が得られるかなどについても情報を集める。
援助計画 T-P 在宅酸素療法の導入について支援する。在宅酸素療法が導入されるということは、患者さんが呼吸困難を感じていたり、呼吸筋に負荷がかかっていることが想定されるため、そこへのケアを実施する。
教育計画 E-P 在宅酸素療法を導入するために必要な知識(必要性や実際の操作など)について解説する。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
呼吸機能低下によって日常生活に支障が出る
看護目標
在宅酸素療法を導入して生活することができる
観察計画 O-P
呼吸状態(呼吸回数、呼吸様式、胸郭運動など)
呼吸困難感の有無、程度
咳嗽、喀痰の有無、程度
在宅酸素療法に関する知識、理解
家族の在宅酸素療法の受け入れ状況
疾患に対する認識、理解
身体の変化に対する認識、理解
今までの日常生活の状況
日中の離床状況、活動状況
食事や飲水摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
検査データ(TP、Alb、CRPなど)
画像データ(XP、CTなど)
援助計画 T-P
在宅酸素療法を日常生活に導入する支援を行う
ADLや呼吸状態を踏まえて今後の生活習慣の検討する
活動レベルに合わせた支援を行う
呼吸状態に応じて活動量を増やす
呼吸筋の仕事量を軽減する支援を行う
医師の指示に基づく薬剤の使用、酸素投与を行う
教育計画 E-P
在宅酸素療法の必要性を説明する
機器の使用方法や管理方法を説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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