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血管造影室での患者さんの寒さ対策はどうしている?―血管造影室に働いている看護師100名のアンケート結果から見えることー【PR】

  • 公開日: 2021/2/19
  • # カテーテル全般
  • # 注目ピックアップ
  • # 検査

2020年12月にナース専科の会員で血管造影室に働いている方を対象に、血管造影室の患者さんの寒さ対策についてアンケートを行いました。100人の回答から見えてきた寒さ対策への課題と工夫についてご紹介します。


約6割以上の看護師が「血管造影室では半数以上の患者さんが寒さを訴えている」と回答

 血管カテーテル検査・治療は、血管造影室においては、ほとんどが局所麻酔下で行われており、また薄い術衣や穿刺の邪魔にならないように肌を大きく露出する必要があるため、寒さを訴える患者さんは少なくないのではないでしょうか。


 今回、血管造影室で働く看護師100名に、実際に検査・処置中に患者さんから寒さを訴えられる頻度について聞きました。頻度の差はあるものの、ほとんどすべての看護師が患者さんから寒さを訴えられた経験があるようです。また、6割強の看護師が、50%以上の割合で寒さを訴えられると回答しています(図1)。


図1 血管造影室での処置中に患者さんから寒さを訴えられる頻度は?
もっとも近いと思う割合を教えてください。

血管造影室で患者さんが寒さを訴える割合


 寒さ対策実施の有無については、「患者さんの訴えがあれば何らかの対策を行う」と答えた方が62%、「すべての患者さんに対して寒さ対策をしている」と答えた方が29%となっており、ほぼすべての看護師が血管カテーテル検査・治療中に何らかの寒さ対策をしていることがわかりました(図2)。


図2 勤務先の血管造影室での処置(検査含む)中に患者さんの寒さ対策を実施していますか?

寒さ対策


市販のバスタオルや毛布などで対策するも、穿刺部位への影響や保温効果に課題

 実際に行っている寒さ対策や課題についても聞いてみました。市販のバスタオルやひざ掛け、毛布等を使用した対策が一番多く、次いで温風式、水流式、電熱式などの装置を使用して積極的に加温するという対策が挙げられました。その他、電気毛布や専用の保温用オイフやブランケットを使用している人という回答もあり、状況に合わせてさまざまなものを組み合わせて対策をしていることが伺えます(図3)。


図3 どんな対策をしていますか?

実際の寒さ対策


 対策をする上で課題に感じていることについて聞いたところ、「保温・加熱用具が穿刺部などの邪魔になる」が一番多く、次いで「なかなか温まらない」という結果になりました。なお、「寒さ対策を何もしていない」と答えた方が何もしていない理由としてもっとも多く挙げたのも「保温・加温用具が穿刺部などの邪魔になる」でした(図4)。検査や治療の妨げにならず、すぐに温まる方法が求められているといえるでしょう。


図4 対策をする上で課題に感じることは何ですか?


 今回のアンケートをとおして、多くの血管造影室で患者さんが寒さを訴えていることがわかり、その対策を行う看護師の方々の工夫や課題が見えてきました。


血管カテーテル検査・治療を行う際の患者さんのおススメの寒さ対策をご紹介!

 患者さんの寒さ対策を軽減すべく対策をしている人たちのオススメの方法を聞きました。参考にしてみてください。


●ホットパックを足元に入れて、その上に毛布を掛けるのが一番効果があると感じています。当院は温かいタオルを入れる保温庫があるので、そこにホットパックを入れておくとすぐ使えるので重宝しています。
●透視場所や手技によっては、掛け物が邪魔になることもあるので、バスタオルをたくさん使い、部分的に掛けていくようにしています。
●電気毛布が一般的ですが、ダウン素材のひざ掛けみたいなものを使うのも良いと思います。
●全身麻酔のときのみ ベアーハガーを使います。局所麻酔のときはタオルケットなどでの保温になります。
●両足にバスタオルを掛け、その上から毛布を掛けています。ほとんどの方はそれで温まると言ってくれます。
●掛物や湯たんぽの使用だけではなく、検査後の消毒液や血液を拭くときのガーゼも加温機で温めておく。検査終了後の冷えきった身体を少しでもひんやりさせないように。
●患者がベッドに寝る前にあらかじめベアーハガーでベッドを保温している。
●首回りをバスタオルなどでカバーするだけでずいぶん違うようです。
●保温シートを身体に添うようにカットしている。





血管カテーテル検査・治療時の患者さんの寒さ対策におススメの「3M(TM) かけるだけであったかい保温ブランケット」:サンプル請求できます!

 3M(TM) かけるだけであったかい保温ブランケットは、保温効果に優れた素材(3M(TM) シンサレート(TM) 高機能中綿素材)を採用し、さまざまな用途に対応するために最大4分割可能なディスポーザブルの保温ブランケットです。


 穿刺部位や処置の邪魔をせずに効果的な保温をサポートします。


血管造影室での実際の使用例
3分割の例:冷えやすい下肢を保温し、またカテ台の上に敷くことでカテ台への熱の放出を防ぎます。

血管造影室での使用例


特長1:高い保温効果

高い保温性


 このグラフでは、数値が高いほどその保温材の保温率が高いことを示しています。3M(TM)かけるだけであったかい保温ブランケットは、軽く、薄いのに、毛布と同様の温かさを提供することがわかります。


※ 数値はカケンテストセンターで実施した試験結果で、規格値、保証値ではありません。
※ 毛布の材質はアクリル、タオルケット・バスタオルの材質は綿です。手術室等で使用される市販品の一例です。


特長2:最大4分割に切り離しが可能

 縦にはミシン目が入っているため、手で簡単に切り離すことができます。また、横はハサミで切ってもそこからほつれることがないように設計されています。


ブランケットサイズ


特長3:ディスポーザブルのため洗濯などの手間がかからない

 感染防止の観点から考えると単回使用が望ましいのは、いうまでもありません。特に新型コロナウィルスの感染が疑われる場合、厚生労働省が通達した「医療機関における新型コロナウイルスに感染する危険のある寝具類の取扱いについて」で「新型コロナウイルスに感染する危険のある寝具類の洗濯を外部委託するに当たっては、やむを得ない場合を除き、医療機関内の施設で消毒を行うこと。」とされているため、ブランケットなどを使用した場合は、施設内での消毒が必要となります。


この機会に是非お試しください!

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