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<オンラインセミナー>高齢者のスキンケアを極める!【PR】

  • 公開日: 2022/5/9
  • # 注目ピックアップ
  • # スキンケア
  • # 老年看護

高齢者の皮膚は加齢に伴う生理的変化によって、スキントラブルが生じやすく、特徴的な症状が出現します。今回のオンラインセミナーでは、高齢者の皮膚の特徴とそれによって起こる症状について解説し、スキンケアの方法について具体的に紹介していただきました。その模様をレポートします。

丹波光子先生

スキントラブルが起きやすい高齢者の皮膚

 加齢に伴う生理的変化(表1)により、高齢者にはさまざまなスキントラブルが起こります。代表的な症状としては乾燥、掻痒、浸軟、感染、浮腫、皮下出血が挙げられます(表2)。

 この他に私たち看護師がよくみるものとして、スキン-テアがあります。絆創膏を剥がすとき皮膚が一緒に取れた、体位変換時に支えた部位の皮膚が裂けたといった創傷をスキン-テアといいます。スキン-テアは、摩擦や剪断応力によって主として高齢者などの脆弱な皮膚に発生する外傷性創傷で、表皮と真皮の間が分離する部分層創傷と、表皮と真皮が皮下組織から分離する全層創傷があります。スキン-テアが生じたら創の状態をアセスメントし、ケアをしっかり行うことが大切です。なお、寝具や車椅子などの圧迫やずれによって起こる褥瘡や、失禁患者さんのおむつ内で起こる失禁関連皮膚炎(IAD)はスキン-テアとは区別されます。

表1 加齢に伴う生理的変化
表皮
皮野・皮溝が不明瞭、角質細胞間脂質(セラミドなど)の減少、細胞内水分の減少 → バリア機能の低下
真皮と表皮の結合
表皮突起の平坦化 → 真皮と結合する基底膜が剥がれやすくなる
真皮
膠原線維(コラーゲン)の架橋結合の減少、弾性線維(エラスチン)の変性 → 皮膚の弾力性の低下、水分保持機能低下によりしわやたるみが生じる
その他
細胞分裂の低下、ターンオーバーの延長 → メラニン顆粒が長期間沈着し、しみが残りやすくなったり、バリア機能の回復や創の治癒過程が延長する


表2 高齢者の主なスキントラブル
症状
原因
乾燥
角質細胞内にある天然保湿因子(アミノ酸など)と角質細胞の間を埋めている角質細胞間脂質、皮脂膜の減少によって角質層の水分保持機能が低下し起こる
掻痒
乾燥により、かゆみの受容器である神経線維(C線維)が表皮と真皮の接合部を超えて表皮内に伸びてくるため、外部刺激に敏感になる
浸軟
おむつを使用していると排泄物により浸軟が生じることがある。浸軟によりバリア機能が低下する
感染 排泄物に長時間接触して皮膚がアルカリ性に傾き、細菌や真菌が繁殖しやすくなる。バリア機能が低下していると微生物が侵入しやすくなる
浮腫 心・腎疾患の悪化や、食事摂取低下に伴う低タンパクなどにより起こる
皮下出血 膠原線維の減少や弾性線維の断裂により真皮の萎縮が起こる。真皮が萎縮すると真皮内の血管支持組織も減少するため血管が脆弱となり、紫斑が生じやすくなる

スキンケアのポイント

スキンケアの基本

 スキンケアにおいては、皮脂を取りすぎないこと、保湿剤を効果的に使うこと、皮膚掻爬を予防することが大切です。皮脂の取りすぎを防ぐには、強くこすらず、入浴やシャワー浴の湯温は40℃程度のぬるめにし、弱酸性の石鹸を使用し、ボディブラシなどは使わないようにすることです。保湿作用のある洗浄剤や入浴剤を使い、保湿剤は入浴後15分以内に塗り、乾燥が強ければ1日に2〜3回塗るようにします。保湿剤にはさまざまな種類があるので皮膚の状態や患者さんの好み、塗りやすさなどを考慮して選びます。皮膚掻爬を防ぐには爪を整え、手袋などの使用も検討します。

洗浄

 洗浄は1日1回、愛護的に行うことで十分です。石鹸はよく泡立てて用いることが何より大切で、キメの細かい泡なら汚れに乗せて軽くさするだけで汚れが落ちます。アルカリ性の石鹸は泡立ちもよく洗浄力が高いものの皮膚が乾燥しやすく、弱酸性の石鹸は泡立ちが少なく洗浄力はやや弱い一方で皮膚は乾燥しにくいので、皮膚の状態や汚れの程度、洗浄の頻度などによって使い分けます(表3)。乾燥が著明なときは天然オイルで汚れを浮かせて拭き取る方法もあります。ただし、皮膚の表面の汚れは除去できますが、細菌数を減少させることは期待できません。傷がある場合は、周りはしっかりと洗浄剤で洗うことも必要です。

 洗浄剤は、最初から泡立っているものもありますが、固形石鹸を使用する場合は、ビニールに石鹸と水とガーゼを入れてシャカシャカ振るときめ細かい泡が作れます。

表3 石鹸のpHの違いと選択
泡立ち
洗浄力 感染しやすい部位 ドライスキン 毎日の使用
アルカリ性 多い 強い 適している 適していない 適していない
弱酸性 少ない 弱い 適していない 適している 適している

保湿

 保湿剤には油脂性軟膏、尿素製剤、ヘパリン類似物質などの種類があります(表4)。保湿作用やのびのよさ、刺激の有無などの特徴を踏まえ、患者さんや家族とも相談して適切なものを選びましょう。市販のものでもいろいろありますし、用意できない場合はハンドクリームでもよいと思います。

 使用量は、軟膏タイプは人指し指の第1関節分で手のひら2つ分の面積に塗るのが基本ですが、やや多めに使い、皮膚がてかり、置いたティッシュペーパーがくっつくくらいが適量です。乾燥が強いときは保湿ローションと保護オイルをよく混ぜて塗るのも効果的です。保湿剤が浸透しやすく、保湿作用も高くなります。ローションとオイルをワンプッシュずつ出し、手のひらでよく混ぜます。保湿剤は、こすらず皮溝に沿って横方向にやさしく塗ります。

表4 保湿外用薬の種類
外用薬
作用・注意点
油脂性軟膏(白色ワセリン、亜鉛華単軟膏など) 皮膚の軟化に優れ、刺激が少なく、皮膚からの水分の蒸発を防ぐ。保湿作用は高いが、べたつきやすい。毛穴を塞ぐため、長期間使用すると浸軟を招くことがある
尿素クリーム・ローション(ウレパールローション、ケラチナミンコーワクリームなど) 角質内の水分保持量を増加し、角化した皮膚を保湿する作用が高い。皮膚炎の部位に塗ると刺激により痛みを訴えることがある
ヘパリン類似物質(ヒルドイドクリーム、ヒルドイドソフト軟膏、ヒルドイドローションなど) 皮膚の保湿に加え、血行促進作用がある。のびもよく刺激も少ない。出血性血液疾患の患者さんへの使用は禁忌

保護

 機械的刺激、物理的刺激および化学的刺激から患者さんを保護します。出血傾向・紫斑・浮腫がある患者さんには、弾力のある筒状の包帯を用いて保護します。特に浮腫がある場合は軽い圧迫としても使えますので、選択するとよいでしょう。そのほか、患者さんが足をぶつけてしまわないようベッド柵を覆ったり、機械的刺激や物理的刺激から保護するケアを行います。

 医療用テープは中央から両端に向けて貼るようにします。伸縮性のあるテープは伸ばして貼ると境界部分に緊張性水疱ができるので、伸ばさずに貼りましょう。剥がすときは剥離剤を使い、皮膚を押さえながらテープを折り返すように剥がします。ドレッシング材など高伸縮性のものは、皮膚と平行に引っ張りながら剥がします。皮膚が脆弱な患者さんには、皮膚被膜剤を塗った上にテープを貼るのもよいでしょう。

 排泄物は皮膚への化学的刺激になります。尿や便が会陰部の皮膚に流れ込み接触したときに生じる皮膚の炎症をIADとよび、痛み、発赤、びらん、潰瘍、感染症などが現れます。褥瘡発生リスクが上昇し、悪化すると入院が長期化することもあるため、IADの予防はとても重要になります。

 まずは尿・便の失禁の原因を究明して改善を図ります。原因を突き止めて、それはケアで改善できるものなのかを考える視点をもってください。次に、適切なおむつやパッドの選択も大切で、下痢便をすばやく下層に誘導してくれる軟便用パッドやポリエステル綿も効果的です。おむつ交換時に、皮溝の消失や浸軟など皮膚損傷の徴候がないかを確認します。排泄のたびに洗浄すると機械的刺激になり、皮脂膜が取り除かれて乾燥が進むため、洗浄は1日に1回とします。アルカリ性に傾いた排泄物のpHを緩衝させる方法として、ストーマ装具用の粉状皮膚保護剤をふり、その上に亜鉛華単軟膏を塗ることもあります。また排泄物が直接皮膚に触れないように撥水性クリームや皮膚被膜剤を塗るのも効果的です。ケアは開始24時間後に改善しているのか、悪化しているのかを評価し、ケア方法を検討していきます。

 高齢者の皮膚は脆弱で、皮膚トラブルが発生しやすい状態にあります。さらに、一度創傷ができると治癒までに時間がかかるため、予防的スキンケアがとても大切となっています。




敏感肌にも使えるミノンシリーズ

ミノン全身シャンプー泡タイプ

第一三共ヘルスケア_ミノン全身シャンプー泡タイプ


顔、身体、頭が一本で洗える泡タイプの全身シャンプー。バリア機能を守って洗う「植物性アミノ酸系洗浄成分」配合。弱酸性、無香料。


[医薬部外品]販売名:ミノン全身シャンプーW
500mL、400mL(つめかえ用)



ミノン全身保湿ミルク
ミノン全身保湿クリーム

第一三共ヘルスケア_ミノン全身保湿ミルク


敏感肌、バリア機能が乱れやすい肌を支える全身に使える「塗るミノン」。広い範囲のケアにはべたつかないミルクタイプ、乾燥のつらい部位にぴたっと密着感のあるクリームタイプ。


[医薬部外品]販売名:DSミルクz・DSクリームz
200mL、400mL(ミルク)、90g(クリーム)



詳しい製品内容についてはこちら → https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_minon/


がん治療の皮膚ケア情報サイト はだカレッジ


第一三共ヘルスケアのはだカレッジ画像

薬物療法の皮膚障害の情報を提供するサイト。
患者・家族向けの情報と医療従事者向けの情報を掲載。
医療従事者向けでは、「皮膚に学ぶ・薬に学ぶ・症例から学ぶ」「外来で役立つ・病棟で役立つ・生活で役立つ」の6つテーマに分けた情報が得られます。

https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_hada-college/hcp/

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