好酸球性多発血管炎性肉芽腫症に関する疾患啓発ウェブサイトが開設
- 公開日: 2023/4/30
希少疾患についての理解が進めることを目指した啓発サイト
好酸球性多発血管性肉芽腫症(eosinophilic granulomatosis with polyangiitis:EGPA)は、末梢好酸球が増加し血管炎が生じる疾患で難病に指定されています。先行症状として気管支喘息やアレルギー性鼻炎がみられるのが特徴です。好発年齢は、30〜60歳といわれており、やや女性の発症が多くなっています1)。日本での患者数は約1,900人で、毎年約100人が新規に発症すると報告されています2)。
先行症状のほかに、発熱、体重減少、筋痛・関節痛、心筋梗塞など多様な症状が見られます。良好な予後のためにも早期診断、早期治療が大切になりますが、好酸球性多発血管性肉芽腫症と診断されるまでに、複数の医師にかかるなど、診断までに数カ月から数年と時間がかかる場合があることも課題の1つとなっています。そこで、グラクソ・スミスクライン株式会社は、一般向けの疾患啓発サイトとして「EGPA.jp」を開設しました。
サイトは、疾患について、診断・検査について、治療について、医療費についての4項目に分かれており、それぞれわかりやすく解説されています。
患者さんへの情報提供のソースとして知っておくとよいのではないでしょうか。
【サイト概要】
EGPA.jp
https://www.egpa.jp
引用文献
1)好酸球性多発血管性肉芽腫症.難病情報センター(2023年4月28日閲覧)https://www.nanbyou.or.jp/entry/3878.
2)Ken-ei Sada.et al:A nationwide survey on the epidemiology and clinical features of eosinophilic granulomatosis with polyangiitis (Churg-Strauss) in Japan.Mod Rheumatol 2014;24(4):640-4.