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肺炎球菌ワクチンの経過措置が終了 今後の定期接種は65歳の1年間のみに

  • 公開日: 2024/2/29

必要な患者さんへは情報提供を

 肺炎球菌は、肺炎を引き起こす病原菌で一番多く、肺炎球菌に感染し、予後が不良となると死亡や後遺症を残すことになります。肺炎に罹患することを予防するためにも、ワクチンの接種が推奨されています。

 肺炎球菌ワクチンは65歳以上の高齢者の接種が推奨されており、2014年10月から定期接種が開始されました。定期接種の対象者は、65歳の者と60歳以上65歳未満の心臓、腎臓、もしくは呼吸器の機能の障害または、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害を有する者とされています。さらに、2024年3月31日までは、定期接種を受けていない65歳以上の高齢者への経過措置として、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳が定期接種の機会を設けられていました。この対象者が接種を受けられるのは1年間となります。

 厚生労働省は、この経過措置が2024年3月31日で終了する方針が承認されました。経過措置が終了となると、今後、肺炎球菌ワクチンの定期接種を受けられるのは、65歳の1年間ということになります。経過措置の終了について知っておき、必要があれば、患者さんに伝えられるとよいのではないでしょうか。

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