採血|手技の根拠(クレンチングの理由など)
- 公開日: 2016/1/14
今回は、採血(静脈血採血)の手技に関する根拠について解説します。
より正確な検体の採取と患者さんの苦痛を最低限にすることがポイント。正しい手技手順で確実に行うことが大切です。
【採血のまとめ記事】
* 採血|コツ、手順・方法、採血後の注意点(内出血、しびれ等)
採血のリスクを理解しよう!
新人の頃苦手な手技に挙げられることの多い採血。
正しい操作を繰り返して行うことが手技習得のカギですが、安全は手技をマスターしてからも常に意識すべきことです。
患者さんの取り違い、感染、針刺し事故などを予防することは、患者さんだけでなく、実施する看護師自身の身を守ることにもつながります。
採血(静脈血採血)を行う場合、注射器を使用する方法と真空採血管を使用する方法があり、近年では真空採血管による採血が推奨されるようになってきています。
いずれも安全な実施のために必要なのは、血管と神経の走行を十分に把握しておくこと、手技手順の流れとその理由を正しく理解しておくことです。
また、静脈血採血の目的は検査(血液学的検査、微生物学的検査、臨床化学検査)ですから、検体の扱いにも注意が必要です。
また、駆血帯の使用時間、採血時の正しいポジショニング、採血管ホルダーの固定など、一見ささいに見える手技の中に、患者さんの安全や検査データを左右する要因があることも忘れてはなりません。
次は採血の手技の根拠を紹介します。