点滴の4大テクニック「痛くない」「動きやすい」を実現!!
- 公開日: 2014/1/27
病棟で最もよく実施する手技の1つの点滴。だからこそ、「痛い!」「動きづらい!」などの患者さんのリアクションが気になる人も多いはず。 今回は、患者さんの安楽を実現するための4つのテクニックを伝授します。
テクニック1 痛点が少ない部位を選ぶ
患者さんの痛みの度合いは「どこに刺すか」で決まります。
痛みを軽減するために、痛点が少ない順(1:前腕の外側 → 2:前腕の内側 → 3:手背)に血管を探しましょう。
また、肘や手首はできる限り選択しないようにしましょう。
留置した針や管が動いて点滴が漏れたり落ちなくなるおそれがあります。
痛点が少ない順に部位を選択する
テクニック2 血管が見つからないときは「橈骨の茎状突起」
橈骨の茎状突起の手背側に、点滴に適した血管が必ずあります。
血管が見つからないときは、ここを選択しましょう。
テクニック3 血管が逃げるときは「Y字」
血管が逃げるときは、Yの字にわかれた血管の股を狙いましょう。
これは採血にも使えるテクニックです。
テクニック4 「末端」から攻める!
1本の血管が長く見えているときは、末端から刺すようにしましょう。
例えば、下のイラストの1の部位で失敗しても、上流の2、3を使うことができますが、最初に3の部位で失敗してしまうと、血管が破れて薬液がもれるおそれがあるので、1、2からの点滴ができなくなってしまいます。
引用・参考文献
『ねじ子のヒミツ手技 1st lesson』
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