【感染性心内膜炎】検査値の看護への活かし方
- 公開日: 2014/6/30
検査値が何を示しているのか、また検査データを踏まえてどのような看護を行えばいいのか、実際のデータをもとに読み解いてみましょう。今回は、「感染性心内膜炎」です。
事例
持続する発熱で来院した患者さん(男性、57歳)、主訴・症状は以下のとおりでした。
持続する発熱
頭痛
検査データ[受診時]
血液一般検査
- RBC(万/μl):384
- Hb(g/dl):11.5
- Ht(%):33.9
- WBC(/μl):10600
- 棹状核好中球(%):8
- 分葉核好中球(%):50
- 好酸球(%):3
- 好塩基球(%):1
- 単球(%):8
- リンパ球(%):30
- Plt(万/μl):41.3
生化学検査
- ALP(U/l):173
- AST(U/l):17
- ALT(U/l):22
- LD(U/l):471
- γ-GT(U/l):50
- CK(U/l):57
- T-Bil(mg/dl):0.45
- D-Bil(mg/dl):0.1
- TP(g/dl):8.3
- Alb(g/dl):3.4
- BUN(mg/dl):16
- Cr(mg/dl):0.81
- UA(mg/dl):5.3
- T-Cho(mg/dl):165
- TG(mg/dl):120
- Glu(mg/dl):94
- Na(mEq/l):138
- K(mEq/l):4.8
- Cl(mEq/l):100
- Ca(mg/dl):8.9
免疫血清検査
- CRP(mg/dl):7.3
血液培養
- 1セット CNS(few)
- 2セット α-streptcoccus(few)
- 3セット 同上
心エコー
- 僧帽弁前尖に high echo mass
- 僧帽弁逆流
- 三尖弁逆流(軽度)
検査値の読み方のポイント
この患者さんの場合、発熱と頭痛の症状がありましたが、血液検査に異常値はあまり認められません。異常があるとすれば、WBC(白血球数)が10600/μlと増加していること、CRPが7.3mg/dlと高値になっていることです。
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