嚥下訓練とは? 摂食・嚥下訓練の目的・対象・実施ポイント
- 公開日: 2014/7/25
がんのリハビリテーションでは何を行い、看護師はどのようにかかわることができるのでしょう。看護師に求められる役割、国立がん研究センター東病院の皆さんに話を聞きました。
摂食・嚥下訓練の目的
口の中で食べ物を咀嚼し食塊を形成するためには、顎、舌、頬、歯、口唇が使われます。
そして形成された食塊は、舌、頬、口唇が機能して咽頭に送り込まれ、食道を通過し、胃へと運ばれていきます。
このように食物は多くの器官が機能して摂取されています。
ですから、それらの器官が損傷したり、機能が失われたりすると、摂食障害や嚥下機能の低下が生じ、経口からの食事が困難になることがあります。
摂食・嚥下訓練は、このように障害された器官の働きを代償したり、低下した機能を回復させるために行います。
摂食・嚥下訓練の対象となるがん患者さん
摂食・嚥下訓練の対象となるがん疾患としては、
- ●口腔内再建術を行う舌がん
- ●下歯肉がん
- ●中咽頭がん
- ●下咽頭がん
- ●反回神経麻痺をきたす可能性がある肺がん
- ●食道がん
があります。
舌を切除する舌がん
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