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【連載】ドレーンの排液のアセスメント

膿胸ドレーン管理(膿胸ドレナージ)のアセスメント

  • 公開日: 2015/12/18
  • 更新日: 2021/1/6

膿胸とは?

胸膜の炎症によって胸腔内に膿性胸水が貯留した状態

膿胸ドレナージの目的

  1. 胸腔ドレナージでの排膿と洗浄

アセスメントのポイント 排液をみる

膿胸は、急性膿胸(発症から3カ月以内)と慢性膿胸(3カ月以上遷延したもの)の2つに分類します。

膿胸の原因としては、気管支瘻(まれに肺瘻)、術中汚染、創やドレーン刺入部からの逆行性感染などが挙げられます。

確定診断は、胸腔穿刺で行い、原因菌は、肺炎球菌、レンサ球菌、黄色ブドウ球菌、嫌気性菌などが多いとされています。予防および治療として、ドレーン刺入部や手術創の清潔管理、抗菌薬投与、胸腔ドレナージを行い、定期的に排液の培養検査を行います。

空気漏れがない場合は、胸腔ドレーンから胸腔内を洗浄することもあります。感染のコントロールがつかない場合や、抗菌薬が無効な場合は、外科的治療を要することもあります。

ドレーン抜去のタイミング

治療によって膿胸が改善され、排液の培養検査で菌が検出されないことを確認でき、排液が漿液性のきれいなものになれば、ドレーンを抜去できます。

続いては、「食事が始まったら乳び液に要注意」「心不全の患者さんにも胸腔ドレナージ」です。

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