気胸の患者さんの看護計画
- 公開日: 2023/11/28
気胸で胸腔ドレーンを留置されている患者さんに関する看護計画
胸腔内に空気や出血などが貯留することで呼吸状態が悪化することから胸腔ドレーンを留置して胸腔内の空気や液体を排出させる必要があります。今回は気胸で胸腔ドレーンを留置している患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 呼吸状態、バイタルサイン、疼痛の有無・程度、感染徴候(創部の発赤や腫脹、疼痛など)、皮下気腫がないか、患者さんの状態を確認する。胸腔ドレーンを挿入しているので、呼吸性変動やエアリークの様子を確認し、異常はないかも観察する。
援助計画 T-P 呼吸困難を感じている患者さんが過ごしやすいように生活を援助する。ドレーンを挿入しているため、苦痛を感じないように環境を整える。刺入部の感染予防に努める。
教育計画 E-P 胸腔ドレーンの必要性を説明する。また、痛みがあれば、すぐに訴えてもらうように伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
気胸で呼吸困難感が生じている
看護目標
症状が緩和される
観察計画 O-P
呼吸困難感の有無、程度
呼吸状態(呼吸回数、呼吸様式、胸郭運動など)
皮下気腫の有無、程度、範囲
呼吸性変動の有無
Airリークの有無、程度
排液の性状、量
疼痛の有無、程度
創部の発赤、腫脹、疼痛、熱感の有無、程度
日中の離床状況、活動状況
検査データ(TP、Alb、WBC、CRPなど)
画像データ(胸部XP、CTなど)
援助計画 T-P
呼吸困難感に合わせた日常生活の援助を行う
疼痛が増悪しないような安楽な姿勢、体位を整える
離床がスムーズにできるように環境を整える
ドレーン刺入部の汚染や感染に留意する
医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
理解度に合わせて胸腔ドレーンの必要性を説明する
疼痛がある場合は我慢せず伝えてもらうように説明する
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